ご当地、お盆の真っ最中に台風をお迎えすることになってしまいましたね。
今朝もお隣さんに里帰りした子連れのご夫婦が、少し予定を早めて大阪に向けて帰っていったみたいです。
昨日は防災用「ポータブル電源」のお話をしたところですが、台風は地震と違って予知ができますので、できる事は限られますが充分安全対策をとっていただきたいと思います。
さて、今回は江戸の「長屋」について調べてみたいと思います。
テレビドラマの「遠山の金さん」でも、主題歌の中で「ご存知、長屋の金さんがあ〜🎵」との歌詞があります。
「長屋」、これ、すなわち庶民の棲家ということでしょう。
変わったところでは、故林家彦六さんの話があります。
この方、実は選挙では共産党の応援をよくしていました。
宣伝カーなんかにも何度も乗ったそうです。
これは、今や「笑点」でお馴染みの、お弟子さんであった林家木久扇さんが話しているのですが、大きな公団住宅の前の演説では、彦六師匠は・・
「な〜が〜や〜の皆さあ〜〜ん」なんて演説してたそうですよ。
私がこの「長屋」を調べてみようと思ったのは、実はこんな本を読んでいるからなんです。
ベストセラーになっていると本に宣伝文が出ていますが、とても面白い長屋のドタバタ喜劇であり、人情話でもあります。
まさに落語に出てくるような登場人物たちです。
もし気になった方があれば、ぜひ読んでみてください。
実に面白いですよ!
最近では「寅さん」でお馴染みの山田洋次監督が、『裏長屋騒動記』というお芝居を書いています。
これも観てきましたが、笑いあり涙ありで大変面白いお芝居でした。
でも「裏長屋」ってありますから、「表長屋」もあるのかしら?
さて、長屋の話に戻りたいと思います。
江戸時代には一般庶民のことを「町人」と呼びました。
この町人にもいろいろ居住形態がありました。
少しややこしいのですが、
①家持(いえもち)
②家主(いえぬし)
③地借(じかり)
④店借(たながり)
と4つの形態がありました。
家持と言うのは、家屋敷を所有する者のことで、いわゆる地主のことです。
家主は家守(やもり)、大家(おおや)とも呼ばれ、地主から長屋の管理を任されて、「店賃・たなちん」を徴収する人のことをいいます。
地借は地代を支払って地主から土地を借り、家屋を自己資金で建てた人
店借は家賃を支払って、地主から店舗や長屋を借りて住む人のことをいいます。
この店借にも2種類の形態がありました。
表通りに面した平家ないし2階家の店舗(表店・おもてだな)を借りる表店借。
そしてもう一つは、裏通りに面した平屋の長屋(裏店・うらだな)に住む裏店借の2種類です。
ご想像の通り、お金のある町人は、家をまるまる一軒借りるだけの家賃が支払えます。
しかし、その日暮らしの町人は裏店借として、今で言うところの集合住宅である長屋に住んだのでした。
つづく