昨日の続きです。
では、このユダヤ・キリスト・イスラムの3つの宗教の関係性はどうなっているのでしょうか?
ちょっと踏み込んでみたいと思います。
神のことを、ユダヤ教はヘブライ語でヤハウェ、キリスト教はゴッド、イスラム教はアラビア語でアッラーと呼びます。
つまり、それぞれは違う言語ですが「神」と呼んでいるだけなのです。
この世界を作りたもうた神を信じているわけですから、この3つの宗教は同じ神を信じていることになります。
次に書物についてです。
ユダヤ教は聖書があります。
旧約聖書と呼ばれます。
この聖書にはこれまで述べてきたようなユダヤ人の物語が書かれています。
ただし、旧約聖書との呼び方はユダヤの人たちには好まれません。
なぜなら、ユダヤの人々にとっての聖書は現在も生きている聖書だからです。
自分たちの聖書こそが、正当な聖書であると理解しているのです。
さて、イスラムの書物に戻ります。
コーランは有名ですね。
ムハンマドが大天使ガブリエルによって、啓示を与えられたことが重要なポイントになっています。
なぜなら、旧約聖書にも登場し、キリスト教においてはマリアに受胎告知をし、ムハンマドが洞窟でガブリエルによって神の啓示を受けるのですから、旧約聖書も新約聖書も経典として認めているのです。
ですから、イスラム教から見ればキリスト教もユダヤ教も認められます。
キリスト教から見ればイスラム教は認められないが、ユダヤ教は認められます。
ユダヤ教から見れば、自分たちしか認めることができないと言う関係性になっています。
登場人物について見てみましょう。
前にも紹介しましたが、イエスはユダヤ教に反旗を翻した1人の信者なのです。
そして、教えに背いて権力につかまり処刑されたという事実があるだけのことなのです。
キリスト教においては、モーセは預言者ですが、イエスは違います。
イエス・キリストはマリアに直接宿った神の子であり救世主となります。
では、イスラム教ではどうなのでしょうか?
ここがポイントです!
ムハンマドこそが最後の預言者であることで、価値が高まっているのです。
つまり、モーセが伝えきれなかったことをイエスが伝え、そのイエスさえも伝えきれなかったことをモハンマドが伝えるという関係なのです。
との表現になっています。
つづく