昨日の続きです。
いよいよモーセの登場です。
映画にもなりましたね。
モーセは神に選ばれたのです。
モーセはユダヤの民の救出をファラオに申し出ますが、ファラオは許しません。
モーセは神の力を借りて、エジプトに対する自然の災難をいくつも起こします。
ついにモーセはユダヤの民を超常現象を使って救出し、歩いて海岸近くまで行きます。
当時のエジプトにいたイスラエル人の人口は成人男だけで60万人。
女性子供も含めると200万人はいたと言われています。
もう民族大移動です。
それだけの数の人が奴隷として働いていたのでエジプトとしては大打撃です。
また、通過される村はたまったもんじゃありません。
この大集団が移動したルートです。
何とか海岸までは到達しますが、既にエジプトの追手は迫ってきています。
ところがパレスチナの民は、痩せ衰えもうこれ以上歩く力もありません。
そして、前には広大な海が横たわっています。
もはや万事休すの状態となりました!
その時に、モーセが超常現象を起こし海が割れていくのです。
現在のスエズ運河あたりだと言われており、当時は「葦の海」だったようです。
海が割れたのは「紅海」だとの説もありますが、最近では「葦の海」という説が有力です。
そうして、ユダヤの民は割れた海を歩いて渡り、シナイ半島まで到着します。
後に続くエジプト軍も、割れた海をユダヤの民を追いかけて渡ろうとしますが、ユダヤの民が渡り終わった瞬間に、海は元の通りに戻ってしまうのです。
エジプト軍は波に飲まれて壊滅してしまいます。
この辺の物語は、1957年に公開された映画『十戒』にも詳しく描かれています。
余談ですが、私が子供の頃から高校生位まで「金曜ロードショー」という映画番組がありました。
主に洋画をテレビで上映するのですが、何しろ映画館のない田舎です。
楽しみによくこの番組を見ました。
私のかすかな記憶の中に『十戒』シーンが刻まれています。
劇場ではありませんが確かに見ているのです。
チャールトン・ヘストンがモーセとして登場しています。
その当時は洋画独特のスケールの大きさにびっくりしたものです。
それは石板に刻まれた神からの教えだったのです。
十戒の内容を確認してみましょう。
第1戒「あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。」
第2戒「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。」
第3戒「あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。」
第4戒「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。」
第5戒「あなたの父と母を敬え。」
第6戒「殺してはならない。」
第7戒「姦淫してはならない。」
第8戒「盗んではならない。」
第9戒「あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。」
第10戒「あなたの隣人の家を欲しがってはならない。」
はい!重要ポイントがありますね。
つづく