さて、皆さんは、一度ならずスナックに行ったことがあると思います。
実は私はもうここ20年以上、スナックというところに出入りした事はございませんが。
普通われわれがスナックという名で思い浮かべるのは、ドアを開けるとカウンターがあり、ママ(あるいはマスター)がいて、女の子がいたりするカラオケのある店ではないでしょうか?
キープしたボトルで水割りを飲みつつ歌うというのがおなじみのスタイルです。
ちょっと趣向は違いますが、年金酒場等と言うのも一種のスナックですよね
スナックの誕生が、1964年の東京オリンピック開催時の深夜風俗への法的締め付けに端を発するものである事はよく知られています。
オリンピックの年には何かが起こりますね。
カラオケを備えた現在のような形になるのはほぼ80年代以降であり、それから40年近く、夜の巷(ちまた)にネオンをともし続けています。
近年は昼間のスナック街でカラオケが聞こえてくることがあります。
俗に「昼カラ」というやつですね。
店のほうも昼間に店舗を遊ばせておくよりはということで、場合によってはアルコール抜きで、高齢者を中心とするカラオケ客を受け入れています。
ちなみに、現在はカラオケボックスなどが主流になってますが、地元和歌山県ではステージがあって、皆さんが我先にとステージで歌うスタイルが確立しています。
実はこれ全国的にも珍しいスタイルなのです。
なぜこうなったのか?
相当昔のことですが、テレビ和歌山で「カラオケ道場」という番組がありました。
ようやくカラオケが一般に受け入れられ始めた頃のことです。
1人がステージで歌って他の参加者はそれを聞くという、このテレビの撮影スタイルが巷に拡散していきました。
それゆえに、和歌山県では、このスタイルが定着してしまったのです。
将来2065年には日本の総人口の3人に1人が65歳以上、そして4人に1人が75歳以上の高齢者になると推計されています。
ご存知の通りわが国の超高齢化は待ったなしの状態にあります。
そのような中、最近登場したのが「介護スナック」です。
その発祥は、神奈川県横須賀市の「介護スナック・竜宮城」で、市の北端に位置する追浜駅から歩いて2分ほどの商店街の中にあります。
店の外観は、古びた商店街の中では特に目を引くもので少し奇抜と言っても良いでしょう。
中に入ってみて詳細な説明を聞かない限り、その第一印象だけが独り歩きしてしまうかもしれません。
つづく