hayatouriの日記

はやとうり の独り言

お盆のちょっと不思議な話 その1

 

 

今まさにお盆の真っ只中。

いつもお盆になるとなんとなくそわそわとした気持ちになるのはみんな一緒じゃないでしょうか?

 

年末のせわしなさとはまた違う感覚ですね。

今年初盆を迎えた方もあるでしょうし、例年のごとくお盆を迎える方もいるでしょう。

 

私の場合は、両親とも他界しているため2回の初盆を済ませて通常通りのお盆を迎えることになりました。

 

そこでいつも行うのが「迎え火」と「送り火」です。

 

最近は住宅事情や安全性を考慮してやらないご家庭や地域も多いと聞きます。

 

8月13日に迎え火をして16日に送り火をするのが通常のようです。

ただ私が物心ついてから両親がやっていたのは、なぜか15日に送り火をすることでした。

今考えると16日になれば両親とも働いていたので送り火ができない条件があったのでしょう。

なので15日にしていたのではないかと思われます。

 

この両日には夕方に、あらかじめ山から切ってきていた竹の先に、松の木を細く割って結んだ松明(たいまつ)をくくりつけこれに火を点けます。

隣近所に何もなく、庭が広いからこんなことができたのですね。


まだ続く蝉時雨の中、だんだんと炎が強くあがりながらその頂点を極めます。

 

最後にはカサカサっと火の粉を落としながら炭になって落ちてゆく松明の姿をじっと眺める。

 

こんな時間はいかにもお盆という感じでした。

 

さて今回のブログはこの「迎え火」と「送り火」にまつわる不思議なお話です。

私も実は仕事の関係でいくつか不思議な体験をしているのですが、これはまた機会があればお話ししたいと思います。

既に何人かの方々にはお話ししている内容なのでもしご存知ならばお許し願いたいと思います。

 

話は2〜3年前に遡りますが、今ほどまでにコロナの規制が厳しくなかった頃です。

 

私は仕事柄、個人宅への治療などにもお伺いしています。

これはある高齢のご夫婦のお宅に訪問に伺ったときの話です。

妻が脳血管障害後遺症による片麻痺の車椅子生活を送っているため、彼女の介護を夫が担っているご家庭です。

 

子どもさんは都会で暮らしておられ、今はお二人だけでお暮らしです。

 

いつも通していただく施術をする部屋には立派なお仏壇があり、いつもきれいにお花が飾られています。

 

それを拝見するだけで、このお二人のご先祖に対する思いの深さが感じられます。

 

マッサージや鍼灸の施術といっても、ただ黙って黙々とやっているわけではありません。

 

家族様やご本人様といろいろな会話をしながら、その時の体調や前回からの生活の変化などいろんな情報を教えていただきます。

 

というか、むしろここでの会話が施術の上で最も大事な情報を得る機会なのかも分かりません。

 

夫は私の邪魔にならないように、横になって施術を受けている妻から少し離れた場所にいます。

 

いつものように彼女の使う車椅子に座り、愛犬のトイプードルの「ラブ」を膝に抱いて話し始めたのです。

 

「先生、この前実は不思議なことがあってねえ〜」

 

つづく