前回の続きです。
②老後資金の計画を立てる
老後資金は、次のように計画を立てます。
老後の収入を把握する
老後の支出を予想する
不足する金額を目標として貯蓄を始める
まずは、自身の公的年金受給額や個人年金の受給額を把握しましょう。
そのうえで、老後に想定される毎月の支出を試算し、不足する金額を目標値として貯蓄を始めていきましょう。
収入は少なめ、支出は多めに見積もっておくと、老後破産を回避しやすくなります。
なお、退職金がある場合は、老後資金に活用することが可能です。
退職一時金としてまとまった形で受け取る場合も、散財するのではなく資産として有効活用するとともに、計画的に取り崩して老後資金として使っていきましょう。
③定年退職後も仕事をする
定年退職までに必要な老後資金目標全額を貯めることが難しい場合も当然あります。
退職後も仕事をして収入を得ることも検討しましょう。
働くことで健康や社会的なつながりの維持を期待できるので、老後資金に余裕がある場合も仕事をすることを検討しましょう。
④健康的な生活を心掛ける
病気やケガにより医療費がかさみ、生活が厳しくなることがあります。
また、働けない期間が長いと、その分、収入も減るので、生活や老後資金にも影響が及ぶでしょう。
老後破産を回避するためにも、食生活や運動習慣を心掛け、健康的な生活を送ることが必要です。
⑤ リースバックなど不動産の有効活用を検討する
定年退職時までに老後資金を準備することが難しいときは、持ち家を活用できるリースバックも検討してみましょう。
リースバックとは住んでいる住宅を売却し、そのまま家賃を払って暮らす方法です。
慣れ親しんだ家で生活し続けながらまとまった資金を得られるため、住宅を持っている方に適した資金調達方法といえるでしょう。
また、固定資産税の負担がなくなることもリースバックのメリットです。
様々な保険会社等がこれらの商品を開発していますのでいちど確認されてはいかがでしょうか。
とは言え地域が都市部等と指定されている場合もありますので全国一律にこの恩恵が受けられるわけではありません。
本来ならば安心して生活できる老後があって欲しいのは私たちの切実な願いです。
しかし現実は出来る限り「自衛」の手段を取らなければいけないようです。
今は若い人たちもやがて必ず仕事を止めなければいけない時がやってきます。
その時に路頭に迷わないようにしっかりと準備をする必要があるでしょう。