hayatouriの日記

はやとうり の独り言

お盆のちょっと不思議な話 その2

 

昨日の続きです。

 

そして夫の話は続きます。


この方は和歌山県南部の出身ですが東京での生活が長くほぼ東京の喋り方です。

 


・・・不思議なことがあったんですよ。


先生のお宅なら、お盆の迎え火はいつですか?

 


・・やっぱりね、13日ですよね。


実は今年のお盆は家内の世話のこともあって、なぜか相当忙しくてね。


はっと気がつけば8月14日。


あれ、お盆の迎え火をするの忘れてた!てなったんですよ。


まぁ仕方ないから16日に送り火だけをしてお盆を過ごしたんですね。


そしたら9月に入ってから、神戸に住んでる私の妹の孫の高校生の女の子から電話がかかってきたんです。


あれ、珍しいなぁと思いながら話してると、いきなり「おじいちゃん!お盆の迎え火忘れたでしょう!」て言われたんですよ。


そんなこと一言も誰にも伝えていないんですよ!


あ、私の妹は今年亡くなってちょうど初盆だったんですね。


なのでその女の子に、「そうなんだよ〜!おじいちゃん今年忘れちゃってね〜・・」なんて正直に話したんですよ。


するとその女の子が・・「おじいちゃんのお父さんとお母さんがウチに来たんだよ」て言うんですよ。


それで私は、それどういうこと?って聞き返したんですよ。


すると、女の子は「おじいちゃんのお父さんとお母さんがお盆だから帰ろうと思って帰り道を探したんだけど、迎え火がなかったから帰れなかったんだって話してるよ」


「帰り道がわからず暗闇の中迷子になっているところに、たまたまここのおばあちゃん(亡くなった夫の実妹)と出会って、仕方ないから一緒に帰ってきたんだよ」


って言うんですよ。

 

いやね、この子はね。


近所あたりじゃちょっとそういうものが見えたり、聞けたりするということで、少し知られているらしいんですがね。


それを聞いてなんだか少し気持ち悪くなっちゃってね。


不思議だけどそういうこともあるんですよね・・・


というような具合に私に話してくれました。


ついでに自ら不思議体験も話してくれました。

 

 

・・・私にはそんな特殊な能力みたいなものはないんですけど、ただ・・・私が中学生の時にね。


友達と一緒に潮岬まで遊びに行ったんですよ。


相当な距離ですよ、みんな自転車に乗って。


もちろん出発のときには弁当を作ってもらってね。


今日は1日かけて行くから、夕方までは帰れないよ、っていうような話をしていたんですよ。


家族には。


早朝に出かけて、相当時間をかけて潮岬に昼ごろ着いた途端に


「あ!今すぐ帰らなきゃ!」


何か知りませんけど、突然そんな気持ちになったんですよね。

 

友達はびっくりしてましたけどね。

 

つづく