hayatouriの日記

はやとうり の独り言

お盆のちょっと不思議な話 その6

 

私の体験したもう一つの不思議な話です。

 

忘れもしません。


私たち夫婦は、2017年5月26日から2泊3日で沖縄に行く計画を立てていました。


沖縄には娘夫婦と孫たちが暮らしているので、2年に1回程度遊びに行っていました。


しかし私の母の介護状態がだんだん重くなり、2017年4月に亡くなるまで家を空けることができなくなりました。

 

母は2015年からはサービス付き高齢者住宅にお世話になっていました。

確か沖縄旅行の予約を取った時は、母が亡くなるるだいぶ前で、いざとなったらキャンセル覚悟で予約したと思います。

 

なぜなら沖縄の5月は、どこのホテルもいっぱいで早く予約しなければ部屋がないからです。

 

私の父は、母親が施設にお世話になっている間にも実家で器用に自炊し、農作業も行うなど悠々自適の生活を送っていました。


春にはたけのこを掘って、施設の職員さん達にプレゼントするなどし、まだ車にも乗っていました。

 

車の運転をめぐっては、私とも何度か衝突することがありましたが、運転をやめようとはしませんでした。


愛車のバンの荷台には、ゴムでできた蛇のおもちゃを置いていました。


給油するときに店員さんを驚かそうとドッキリを仕掛けているのです。


まぁそんな父ですから、多少耳が遠くなったり目が悪くなったりする事はありましたが、93歳という年齢からすればずいぶん元気でした。


いつも沖縄に行く時は、簡単に電話で「明日から沖縄に行くので3日間留守にするよ」という程度で済ませていました。


旅行出発の前日の5月25日、朝の段階では「明日から沖縄に行くので留守にする」という電話をしようと思っていました。


しかし・・・その日に限ってなぜだか分かりませんが「顔見て伝えたほうがいいな」と突然考えが変わったのです。

 

それで昼食後車を走らせました。


高速道路を利用して20分ほどで実家に到着です。


車を降りて外から入れる台所を覗くと、ドアは開けっ放しで昼食を食べた後の食器を片付けずに置いてありました。


トイレや外にいる気配もありません。

 

あまりの静けさは逆に不安を生み出します。

人の気配がしないのです。


ふと玄関を開けると農作業の服を着たまま大の字になって寝ているのです。


明らかに変です。


声かけをすると一応ごにょごにょと返事が返ってきますが、起きようとしません。


本人は大丈夫だと言いますが体が動かないような様子です。

様子を見ながら「病院に行って診てもらおう」と説得し、作業服を着替えてもらうことにしました。

 

見ると失禁をしています。

自分で着替えることがなかなか難しいので途中から手伝うことにしました。


とにかく病院に連れて行くことを決めて、私の車に押し込みました。


途中後部座席での様子を見ていると、座位を保てずに前に崩れ落ちるようになっているのです。


何とか病院に着き救急外来の診察を受けましたが、あろうことかCTやレントゲンも撮ってもらえず帰されることになりました。

 

(これは26日に搬送先の別の病院のCTで明らかになるのですが、微細な脳梗塞を多発していたのです)

 

つづく