hayatouriの日記

はやとうり の独り言

お盆のちょっと不思議な話 その8

昨日の続きです。

 

病院から退院予定だと言われても、自宅に帰すことはもうできません。

 

どこの病院でもそうですが、急性期を過ぎてしまえばすぐに退院に結びつけられます。

病院としては、御家族がいるので後はそちらの方で考えてくださいというスタンスです。

自宅には帰らせられないが、私たちも2人とも仕事をしており、自分の家に引き取るわけにもいかない現実があります。

 

退院は迫ってくるし行くところがない!


病院にはすぐに新たな入所先を決めるので、しばらく入院を継続させていただきたいと申し出ました。


さぁこれからが大変です!

 

当時の父の介護度は要介護2です。

これでは特別養護老人ホームの入所対象にはなりません。

 

よしんば要介護3になったところで、普通は何ヶ月も入所待ちです。


そこでまず思い浮かんだのが、母がお世話になっていたサービス付き高齢者住宅です。

 

入所費用はなかなかのお値段ですが、そんな事は構っていられません。


問い合わせるとなんと・・


「お母様が使っていただいてたお部屋がそのまま空いています」とのことでした。


2ヶ月近く経っているのですが、普段は美装をかけ直してから新しい入居者を募集するのだそうです。


たまたま美装をかけていなかったのでその部屋が空いていたということなのです。


「美装をかけなくても良いのでしたら、いつでも入所できますよ」というありがたいお話でした。

 

実家では、母がこの施設で使っていた冷蔵庫やテレビ、椅子、机、掃除機や台所用品などなどを1部屋にまとめていました。

 

これを運送屋さんに頼んで至急搬入してもらいました。


幸運なことに、父は退院の日に即、サービス付き高齢者住宅に入所することができました。

 

母が入所していた時、父も何回も訪れていた施設ですので安心感があったのでしょう。

 

しかも通い慣れた母の部屋です。


このような経過で、父は母が使っていた部屋で、母が使っていた生活用品を使いながら入所することになりました。

 

これも奇遇な話で不思議な縁です。


自宅に戻りたいと言い始めるのではないかと心配していましたが、逆に施設の居心地が大変良かったようです。


父はそれから約2年後の2019年10月に他界しました。

 

しかし私が2017年5月25日にもし実家に行かなかったとしたら、どんな悲惨なことが起こっていたか考えただけでぞっとしてしまいます。


長くなってしまいましたが、こんな私にも変な直感が働くことがあります。


根拠は何もありませんが、私は俗に言う「虫の知らせ」はあるのではないかなと思っています。