hayatouriの日記

はやとうり の独り言

人工妊娠中絶を考える その2

 

昨日の続きです。

 

今までは飲む中絶薬は日本にありませんでしたので、承認されれば初の中絶薬になります。

 

では世界で広く行われている飲み薬での中絶がなぜ日本で認められなかったのでしょう?


ある医師は・・

 

『世界的にみても、日本の外科的人工妊娠中絶は安全に行われていた』といいます。

 

手術でずっとやってきたので、現場の需要が大きくなかった傾向があるといいます。

 

また、別の専門家は・・・

 

『海外の製薬会社が日本で新しい薬の承認を申請するとき、国内で治験するには莫大なお金がかかる。

 

日本で承認されても、そのリターンがあるのか。製薬会社側の意向も影響する』

 

と話しています。


また、WHO(世界保健機構)は経口中絶薬を妥当な価格で提供されるべき「必須医薬品」に指定しています。

 

WHOによれば、中絶薬の値段は約740円となっています。

 

海外では1000円以下で入手可能な国もあるようです。

 

しかし、国内では中絶手術は通常保険が利かないため、中絶薬もこれに合わせて10万円程度になるとの見方があります。

 

これに対して産婦人科医など有志の「セーフアボーションジャパンプロジェクト」は約6万8000人分の署名と要望書を厚生労働省に提出しました。

 

遠見才希子代表は「高額な費用は安全な中絶へのアクセスを妨げる要因になる」として、自己負担額を下げることなどを求めています。


また、配偶者の同意は経口薬でも必要になるかについて厚労省は、手術でも薬でも前提は変わらないとしています。

 

中絶などについて定めた現在の法律(母体保護法)では『本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる』となっています。

 

病院は原則として配偶者同意を求めています。

 

このこと自体もいろいろ物議を醸し出しています。

 

例えば不幸にして望まない妊娠をした場合、暴力を振るような配偶者の同意を取ること自体が危険な行為です。 

 

ですから厚労省は配偶者がいないときや、性暴力・DVがある場合には、配偶者同意は必要ないという見解もはっきり示しています。

 

しかし、いまだにこのことが徹底されていない現実があります。

 

もう一つ課題となるのは薬の管理方法です。

 

管理体制が非常に重要になってきます。

 

つづく