昨日の続きです。
フルFIREとサイドFIREの考え方は?
いったいどれくらいの資産を築き運用すればFIREできるのでしょうか。
詳しい説明は後述しますが、例えば、月の生活費が月25万円かかる人の場合、FIREするには、資産として7500万円が必要になるそうです。
7500万円の資産を築くのは大変難しく思えてきます。
計算してみると、例えば20年で7500万円の資産を築こうとします。
年4%で運用しても投資額は毎月20万円近くが必要になります。
20年間、毎月20万円を運用にまわせる生活は、現実的にハードルが高いことが分かります。
ここまで読むと、FIREには大きな資産が必要だからやっぱり難しいと感じる人もいると思いますが、少々お待ち下さい。
これまで紹介してきたFIREは、いわゆる完全に仕事をリタイアする「フルFIRE」の考え方です。
フルFIREは、FIRE後の生活資金を運用益だけに頼る形です。
一方で、「サイドFIRE」という考え方があります。
これは、資産運用からの運用益を得ながらもある程度は仕事をして収入を得て、運用益と仕事と2つの収入で生活するものです。
例えば、仕事はフルタイムで働くのではないが、週2~3日や時短勤務、副業をするなどで例えば月15万円程度の労働収入を得ていく。
そうすれば、月25万円の生活費のうち運用収益でまかなう必要額は10万円程度ですみます。
この場合、FIRE時に必要な資産の計算は3000万円となり、フルFIREに比べ必要な目標資産総額をぐっと引き下げることができます。
また、FIREに潜むリスクにも比較的対応しやすいです。
完全に仕事からリタイアするわけではありません。
もし何か問題が起こりFIRE生活を断念しなければならない時でも、フルFIREに比べるとキャリアの分断が少ないので復帰しやすいメリットもありそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大による生活様式の変化を生み出しました。
FIREの生き方は日本でも注目されています。
つづく