昨日の続きです。
万博会場への移動が大混乱する予測が出ています。
いやいや、そういうときのために「空飛ぶクルマ」を運行をさせるんじゃないのかと思った方もいるかもしれません。
非常に残念な結果を申し上げます。
この間の空飛ぶクルマのデモンストレーションを見る限り乗客はたった1人です!
多くて3人だと言われています。
現在ルートは4カ所考えられています。
1つは大阪港地区から夢洲へ。
想定移動時間は約3分となっています。
移動時間は約9分だとされています。
最後に、関西国際空港からへのルートで、移動時間は17分です。
タクシーやバスに比べて、なんと効率の悪い移動手段でしょうか。
おまけに、イギリスでは日本の商社丸紅が提携している「空飛ぶクルマ」が墜落事故を起こしています。
この丸紅も万博の「空飛ぶクルマ」に関わっています。
現在も「空飛ぶクルマ」の製造はデモ機を除いて、始まっておりません。
日本の航空法規でどのような位置づけになるのか、また天候などどういう状況になれば飛行ができ、あるいはできないのか等安全性については全く検証されてません。
今行われている国会の答弁でも、明確な回答はなされていません。
はっきり言って、私は飛ばすべきでないと考えます。
呆れた話ですが、最近交通網の不備が明らかになるにしたがって、万博協会は「できるだけ自転車等を使って」と呼びかけ始めました。
何と言う自己矛盾でしょうか!
さて、ここまで万博準備の現状とこれから起こるであろう問題点を取り上げてきましたが、皆さんはどう考えでしょうか?
ここで1つの有力な選択肢があります。
万博の中止!という選択です。
万博を今から中止したときに何が起こるのか?
その点について少し掘り下げてみたいと思います。
万博は東京オリンピックと同じように中止できないのではないかという声があります。
真夏に行われたあの東京オリンピック。
皆さんの記憶にもいろいろ残っているかと思います。
オリンピックが終わって買収や利益供与などが明らかになり、JOC関係者からも逮捕者が出ています。
東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会が公表した開催経費です。
国の負担額について、会計検査院は本来計上すべき費用が含まれず、実際は2.5倍の4600億円余りに上ると指摘しました。
その結果、大会全体の開催経費はおよそ1兆7000億円になるとしています。
こうなることがわかっていても、オリンピックは中止できませんでした。
そもそもオリンピックはIOCが主催者で、東京都は「開かせてください」という立場で会場を提供しているのです。
オリンピックするのはIOCなので、物事を決定するのはIOCだったのです。
つづく