昨日の続きです。
「大阪汲み取り万博」とまで言われている中身をご紹介しました。
残念なことに課題はまだまだあります!
吉村知事は3000万人の来場があると発言していますが、予想では、最大で1日30万人と言われています。
夢洲への移動ルートは2つしかありません。
1つは大橋を使ったルートで、バスで来ていただくルートです。
もう一つは地下鉄のルートです。
これは中央線から出ている地下鉄ですが、これは南港にあるコスモスクエア駅が終点になります。
ここから夢洲の駅までトンネルで繋がれる予定になっています。
万博協会の出している資料によれば、1日会場へ229,000人の入場者を見込んだ場合、そのうち126,000人が鉄道を使うと予想しています。
万博期間中は、中央線のダイヤを早め2分30秒に1本走らせようと計画しています。
そうすると1時間24本、輸送能力としては、6両編成で定員は820人となります。
乗車率100%で19,680人、乗車率200%で39,360人を運べることになります。
仮に126,000人を夢洲に輸送するとすれば100%乗車で6時間25分、200%上車で3時間12分かかることになります。
しかし、現在の状態でもコスモスクエア駅や中央線自体は会社や役所へ出勤をするために、相当な混雑状態にあるのです。
早い話が今でもラッシュ状態なのです!!
恐ろしいことに今回の万博協会の輸送能力試算は、この日常の通勤や生活移動を全く無視して計算されています。
ここにいったって万博協会は「時差出勤をしてほしい」と言い始めておりますが、たとえそれがうまくいったところで、もともと計画通りの輸送は行えないのは明々白々です。
最近の万博協会の対応では、鉄道輸送で運びきれなかった来場者を、バス輸送でなんとかしたいと考えているようです。
様々なバス会社とシャトルバスを運行してほしいと交渉してるようですが、そもそも一般のバス会社でもドライバーの不足が深刻な状態になっています。
その中で、本当にこの計画はまさに「絵に描いた餅」で終わる可能性が高まっています。
まぁ、皆さん考えてみて下さい。
もしあなたが夢洲の万博に行きたいと考えた時、電車に乗るまで何時間も待つ必要が出てきます!
いや!極端に言えば、現地に到達できずにその日を過ごしてしまうかもしれません!
そしてあなたは夏の炎天下に子ども連れかもわからないのです!
考えただけで、熱中症など健康上の問題が出てくることがわかりますね。
つづく