突然ですが強くて恐ろしい位の巨大台風14号が日本列島を襲いそうです。
気象庁の報道などを見ると、かつて経験したことがないような台風のようです。
お互いにとにかく今から準備を進めて、何とか無事にこの数日を過ごしたいものです。
皆様もどうぞご安全に!
昨日からの続きです。
中邑賢龍さんは続けます。
「でも、それでいい。『虫を探せ』はきっかけにすぎず、興味を持ったことがその子にとっての答えであり学びなのです」
今の世の中は「こうあらねば」が強すぎると中邑氏は指摘します。
「学習指導要領もガチガチに設定され、学びも点数化されている。
STEAM教育だって点数で評価されがちです。
ギフテッド教育もオルタナティブ教育の1つになるといいですが、人を評価する軸となっていくことを危惧しています。
科学技術が進んだ今、膨大な知識を学ぶには、効率よく組織的に教わらなければトップレベルまでたどり着けません。
そういう教育の流れがあることは理解できますし、否定しているわけではありません。
しかし、そればかりでは世の中はつまらなくなってしまう。
もっと自由な発想の中でいろんな事象を考えていくことを子どもの教育に組み込まないといけないと思います」
テストの点数で成績が決まり、いい学校に入っていい会社に入ることを目指すような昭和モデルの流れのままでは、「イノベーションは生まれない」と中邑氏は言い切ります。
「よく平等が強調されますが、みんなが同じことをできるわけはないんです。
そもそも世の中は不平等。
だけど、人生を楽しむことや学ぶことの楽しさを教えることはできると思うんです。
小学校まではそれを徹底的に教え、『あとは好きにやれ!』でよいのではないでしょうか。
そして互いを認め合い、違うことをやっている人と手を組むという教育をしたほうがいいと思います。
今後のLEARNの青写真をどのように描いているのかの問いかけに中邑氏はきっぱりとこう言いました。
「どうなるかわかりません。
僕の心の中にはないわけではないけど、それを口にしてしまったらおしまい。
僕が軸をつくってしまうと、『そこから外れたらダメ』と思わせてしまう。
よく『引きこもりの子を何人変えるのか』など目標を期待されますが、引きこもりは悪くないし、そもそも子どもを変えようと思っていません。
僕たちは、子どもが傷ついて悶々としているのが嫌なんです。
子どもたちがニコッと笑って過ごせる場所ができたらそれでいい。
そんな場を面白く続けていくだけです。
社会から見たら理解しにくいプロジェクトかもしれないけれど、それでも応援してくださる方がいる。
東大という名前があるからできる活動があり、それを活用するのが僕の今の役割かなと思っています」
子どもたちがそれぞれ個性を発揮できるよう、多様な学びの場を提供するLEARN。
今後どのような展開が生まれていくのか、注目されます。
そして今回のブログの中でも登場した「ギフテッド教育」とはどういうものなのか?
次回はそのことについて調べてみたいと思います。