昨日の続きです。
上記の理由から宇宙飛行士は宇宙船に乗り込む前には歯科医師にしっかりと診断を受けなければなりません。
虫歯は無いか、外れそうな詰め物や被せ物は無いかなどもチェックされるようです。
それでも、もし宇宙で歯が痛くなったらどうすると思います?
もちろん、宇宙に歯科医師はいないので、他の飛行士が痛み止めの注射や抜歯などの治療をするようです。
本来、治療行為は国家資格を持つ歯科医師にしか許されていません。
しかし、歯科医師以外では、特別に宇宙飛行士だけに、歯の治療行為が許されているそうなんです。
もちろん「宇宙でだけ」ですし事前にきちんと訓練も受けているようです。
宇宙では歯に限らずどんな病気や怪我も、自分達クルーでなんとかしなければいけませんから大変な現場です!
パイロットも飛行中は減圧された環境に置かれます。
同じ理由により航空自衛隊などでは航空学生になる為の選考基準として「歯牙の良好なもの(治療済可)」という項目があるようです。
さらに航空会社ではパイロットの選考過程で航空身体検査で体の様々な箇所の健康状態を調べており、歯の状態も当然チェックするようです。
他にも潜水士など、虫歯を放置しているとできない職業はあります。
むし歯に限らずお口の病気のせいで、お子さんが好きな仕事につけなくなったらかわいそうですね。
では、反対に虫歯の多い職業は何でしょうか?
デスクワークが多い人」
「医師・看護師」
「介護士」
「長距離ドライバー」
「料理人」
などが該当する可能性が高いようです。
一日中デスクワークの人は、手軽に飲み物やおやつを摂取できる環境がありますし、仕事のストレスから甘い糖分摂取が進む傾向にあります。
医師、看護師や介護士などの勤務時間が不規則な職業や、不規則な時間に食事を摂る長距離ドライバーの方などは、缶コーヒーなどの嗜好品の頻度が高いようです。
結果として生活や食事のバランスも崩れやすいので、口の中の環境が悪い方が多いようです。
また、システムエンジニアなどのように休みの取りにくい人もそうです。
そのほか、「ストレスを受けやすい」「喫煙して唾液量が減少している」「ドライマウスになりやすい」などの特徴がある人も虫歯になりやすいと言われています。
食べ物を食べると口の中が酸性に傾きます。
唾液が酸性に傾いた状態を中和してくれ、これを「緩衝作用」といい、唾液が虫歯を予防してくれます。
ですが、口の中が中和された状態に戻るには大体三時間ぐらいかかります。
よって、間食をちょくちょくしていると口の中が酸性の状態がずっと続いてしまうわけです。
この酸性の状態が虫歯を助長します。
虫歯の予防には、大人も生活習慣の改善が必要ですね。
お父さんお母さんもどうかお子さんのお口の健康に気をつけてあげてくださいね。