昔から猪の肉は大変栄養があって、滋養に富んだものだと言われてきました。
私が小さい頃、近所のおばあさんから「猪の肉を食べると、体が温まっておねしょをしなくなるよ」と言われたことがあります。
私の子供たちも小さい頃から抵抗なく猪肉を食べていますが、すき焼きなどでこれを食べさせると、寝ていても体が温まって夜に布団から出ようとすることも多々ありました。
そこで、調べてみると、イノシシ肉は代謝を促すビタミンB群を豊富に含んだ栄養価の高いお肉なのだそうです。
イノシシ肉にはビタミンB12は豚肉の3倍、鉄分は4倍含まれています。
ビタミンB群は健全な代謝を促しますし、鉄分を多く含んでいることで貧血の予防にもなります。
また動脈硬化や血栓、老化を防ぐ多価不飽和脂肪酸も豚肉より豊富に含んでと言われています。
うちの親父が猪を解体しているのを見ても、食肉処理としては全くの素人でした。
解体の仕方も、見よう見まねで正しいかどうかもわかりませんでした。
私も、試しにナイフをドン!と採った猪に突き立てようとしましたが、ただ単に突き立てただけでは、あの皮にはナイフは刺さりませんでした。
毛も密集していて、皮もずいぶん固いのです。
犬が噛み付いた位では全く問題にならないでしょう。
前足と後足を大きくさばいて「枝」にするのですが、外で風にさらすと、虫たちが寄ってきたりするので、なんと家の風呂場を開けると、その「枝」がぶら下がったりしていました。
今はジビエブームで、猪の解体の講習なども行われているようですし、YouTubeなどでもかなり具体的に紹介されています。
以前ブログの中でも紹介したのですが、知り合いからお正月前に猪肉をいただきました。
この猪肉に今回は沖縄から来た孫たちにチャレンジしてもらおうと思いました。
メニューはすき焼きの形で提供したいと思いました。
最初、お肉が「イノシシ」であると説明すると、ええ〜〜!と引かれるのではないかと心配しましたが、告知の段階では大丈夫でした。
中学2年生のお姉ちゃんと小学校5年生の妹のうち、お姉ちゃんは、もともと「お肉が苦手」ということでした。
2人とも恐る恐るお肉を口にしたのですが、意外や意外「美味しい!」とたくさん食べてくれました。
多分今までで初めての食材だったと思います。
いただいた段階でお肉もきれいに処理してもらっていたため、調理も非常に簡単に上手にできました。
2人の孫にとっては嬉しい体験だったと思います。
つづく