パイドリアについて調べていましたね。
このコンセント、ちょっとびっくりしたような人の顔に見えませんか?
こんなことってたくさんありますよね。
例えば乗用車を正面から見た場合。
以前、私はMAZDAの自動車を正面から見た場合、いつも「車が笑っている」ようにしか見えませんでした。
言われるまでは何とも思わなかったのに、一度気付くともう顔にしか見えない! なんて経験、誰にでもあるはず。
このパレイドリア現象の面白いところは、一度認識してしまったら以前の心理状態には戻れないことだといいます。
『ただの模様だ』と自分に強く言い聞かせても、顔だと認識する前の状態に戻ることは極めて難しいのです。
しかも、パレイドリア現象によって生まれた“顔”から、表情まで読み取ってしまう。実に興味深い現象が出現してしまいます。
先ほどの画像も同じです。
ただのコンセントのはずなのに、なんだか悲しそうな、驚いているような表情に見えてしまうから不思議です。
しかも、上下同じコンセントのはずが、表情に違いがあったり見えてきます。
しかしパレイドリア現象によって生じた“顔”はただの模様です。
にもかかわらず、その顔がどこかを見ているように感じる場合、人間はつられて同じ方向を見てしまう、という結果が出ています。
もともと私たち人間は、相手の顔を見た瞬間に、表情や視線といった情報を自動的に読み取るようにできています。
とりわけコミュニケーションにおいて視線は重要な役割を持っています。
話者の視線に意図せずつられてしまうことを、視線手がかり効果(Gaze Cueing Effect)や共同注意(Joint Attention)と呼びます。
ということは私たちの心は、偽物の顔をリアルな顔だと感じ、目を“見て”、コミュニケーションを取ろうとしているとも考えられます。
その答えも、そもそもなぜこのような心理現象が生じるのかも、まだ判明していないとのこと。
好奇心が刺激されると同時に、心理学の奥深さを感じますね。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
なんて昔からよく言われます。
多分相当昔のお話です。
夜道を暗いちょうちん1つで歩いていた頃でしょう。
それこそ、足元以外は漆黒の闇です。
何かがいそうだ!
なんだか背中がゾクゾクする!
ハッとして横を見ると・・「デデッ!出たあ〜〜」
と言うようなお話なのでしょうね。
ところが、昼間の明るい時に、同じ場所を通ってみると、枯れ尾花(枯れたススキ)が、人のように見えただけだった!
そんな出来事も今までのお話と結びつけることができると思います。
つづく