人間だれでも思い込みや勘違いがあります。
そのことに少し踏み込んでみたいと思います
「月でウサギが餅をついている」
1度は聞いたことのあるお話だと思います。
「イタリアの地図がブーツに見える」
これもよく聞くお話ですね。
視覚や聴覚に刺激を受けた時、自分がふだんからよく知っているものが見えたり思い浮かべてしまうという知覚現象を「パレイドリア」と呼びます。
それはそうでしょう、月にウサギなんかいるわけはありませんから。
正確には月の表面の凸凹の影ですよね。
またポピュラー音楽の曲を逆再生したときに何かしらのメッセージが聞き取れたりする人たちもまれにいます。
これはバックワード・マスキングと呼ばれています。
このは聴覚性のパレイドリア現象が発動しているといわれています。
本来は「顔」ではないものが「顔」に見えてしまう場合は、顔パレイドリア現象と呼ばれています。
たとえば壁や天井のしみ、雲の模様などに無意識のうちに「顔」を見つけてしまうことなどがそうです。
人間の「顔認識能力」は非常に高く、顔のように見える刺激はほかの刺激と比べて検出性能が向上することが確認されています。
しかし、このパレイドリアという現象がなぜ引き起こされるのかについての詳細なメカニズムは明らかにされていないのです。
人間がもつ防衛本能のひとつとして古来から脅威をいち早く検出して外敵を判別するべく、人間や動物の顔かどうかを識別する能力が発達したことが影響しているのではないかとの仮説があります。
また、パレイドリアとよく似た現象として、「シミュラクラ現象」というものがあります。
シミュラクラ現象とは、点や線が模様やデザインとして逆三角形に配置されているときにそれを顔であるかのように認識するという視覚現象のことを言います。
パレイドリア現象の一種とされています。
たとえばコンセントの差し込み口を見たときに人の顔を思い浮かべたりする場合があげられます。
パレイドリア現象やシミュラクラ現象をふまえて考えると、心霊写真と呼ばれるものの多くはこの理屈で説明できるともいわれています。
(そうは言っても、ところがどっこいなことも私は経験しています💦)
ここからは余談ですが、息子が保育園の時、卒園を記念して「卒園登山」というイベントがありました。
登山といっても、少し高いところにハイキングするようなものですが。
毎年の恒例行事です。
確か、その時の卒園児は5人しかなく登山成功の記念写真を山で撮りました。
ところが、その登山写真を見ると、同じような子供が6人いるのです。
全く知らない子が1人写真に写っています。
保育園に通っている子供ではありません。
息子に聞いても「この子知らない」と言うのです。
つま先から頭の先まで目を皿のようにして見てみましたが、まるでそこにいるのが当たり前のように、向かって1番右端に立っているのです。
今一度、息子に登山に行ったメンバーを尋ねてみると、やっぱり1人少ないのです。
「え〜〜、君は誰???ゾクッ!」
と思いましたが、誰にも知られないように写真は庭で燃やすことにしました。
次回また問題に戻りたいと思います。
つづく