昨日の続きです。
パーキンソンの第1法則を調べていました。
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
昨日のブログで紹介した会社員は、時間がある分余裕を持ってクオリティを上げている、というわけでもありません。
ただ単純に、時間を無駄にして、余裕がなくなっているだけなのです。
では、なぜこのようなことが起こるのかについてです。
「時間がある分、集中力に欠けている」
「時間に余裕があると、仕事に取り掛かるまでが遅くなってしまう」
など、人によってさまざまです。
ただ1つ言えるのは、パーキンソンの第1法則にとらわれてしまうと、仕事量に関係なく、常に余裕を失ってしまうということです。
そしてこれは、個人だけではなく、組織にも十分に起こり得ます。
どのような形で起こるのかについて事例を参考にしてみましょう。
ビジネスで起こるパーキンソンの第1法則の事例
ここからは、ビジネスの場で起こるパーキンソンの第1法則による事例を2つ紹介していきます。
この2つの事例は、どこの会社や組織でもあるような事例なので、ぜひ自分のことと置き換えて参考にしてみてください。
パーキンソンの第1法則の事例1.
とある会社の会議
まずは、会議の時間帯を変更することで、会議中の無駄な時間をなくした会社の紹介です。
まずは、会議の時間帯を変更することで、会議中の無駄な時間をなくしたとある会社の事例です。
その会社は、会議をするときはいつも朝一に行っていました。
いつも朝一に始まり、昼まで続くのが定番だったそうです。
ただ当然、日によって議題が多いときもあれば、少ないときもあります。
にもかかわらず、会議は毎回決まった時間に始まり、決まった時間に終わっていたのです。
つまり、パーキンソンの第1法則が働いてしまい、1時間で終わるような議題であっても、3時間も4時間も話し合っていたわけですね。
その会議に出席していた社員の1人が、「これではいけない」と思い、ある提案をしました。
それが、会議時間の変更です。
今までは会議を朝一で行っていましたが、それを夕方の16時からに変更したいと提案したのです。
その会社の定時は5時半で、定時の5分前にはいつも、全社員でデスクの掃除をする時間が設けられていました。
そのため、会議が始まってから1時間半で、とにかく1度会議を締めて、各々のデスクへ戻らなければいけなかったのです。
すると、今まで3時間も4時間もかかっていた会議が、厄介な問題が発生しているときを除き、きっちり1時間半で終わるようになりました。
会議の時間が減れば、それだけ作業をする時間を確保できます。
結果、その会議に出席していた人たちはみんな、残業時間が以前よりも少なくなりました。
このように、会議というのはパーキンソンの第1法則が非常に働きやすい場所でもあります。
しかしこの事例の場合、1人の社員が時間変更を提案したことで会議を終わらせるキッカケが生まれ、結果、無駄な会議時間を大幅に短縮できたというわけですね。
つづく