hayatouriの日記

はやとうり の独り言

お酒の話  その5

昨日の続きです。

 

「ちゃんぽんしてお酒を飲んだら悪酔いするよ!」

その昔よく聞いた言葉です。

 

チャンポンは長崎の名物料理です。

麺類・肉・野菜などを一緒に煮込んだもので、オランダや中国それに日本料理の混合ということでチャンポン(china-japon)に由来するともいわれていますが・・・

実は根拠のない話です。

実際は、アルコール度の異なる2種類以上の酒をほぼ同時に飲むことで、口当たりはよいのですが適量がわからなくなって飲み過ぎてしまうということのようです。

お酒の酔っ払い方にもいろいろな表現があります。

 

「ぐでんぐでん」「べろべろ」「へべれけ」「ほろり」

 

どれも皆、酒に酔っている様を表しますが、それぞれを分析しますとぐでんぐでんは、正体がなくなるほど酔っている様子。


べろべろは、ろれつが回らないほど酔っている様子。


へべれけもひどく酔った場合に使いますが、ぐでんぐでん、べろべろほどではありません。(この辺の境界線は難しいですね。)


そしてほろりは、もちろん軽く酔った程度となります。

 

大酒を飲んで「へべれけ」になったとよく表現されます。

 

ぐでんぐでんと同じに擬態語かと思いましたが、これがギリシャ神話に由来するというのです。

 

調べてみました。

主神ゼウスとヘラの娘が青春の女神とされるヘーベ(Hebe)。

オリンパスの神々の宴会では楽神アポロンが竪琴を奏でます。

 

ヘーベが不老不死の食物というアンブロシアを器に盛り、これも不老不死の霊・ネクタルのお酌をする給仕係だったといいます。

絶世の美女のお酌で飲み過ぎて前後不覚に酔っ払う神様が続出です。

このため、ギリシャ語のerryeke、には「勢いよく注ぐ」意味があり、ヘーベのお酌(Hebe erryeke、ヘーベ エリュエーケ)が早口で

 

ヘーベ エリュエーケ ヘーベ エリュエーケ

 

ヘーベ エリュエーケ  ヘベレーケ

 

ヘベレケ!

 

となったと言われています。

では、どうして日本で酒に強い地域と弱い地域が生まれたのでしょうか?

こんな仮説があります。

もともと日本人は酒が強い酒豪ばかりだったが、中国大陸からやってきた渡来人によって酒に弱い遺伝子が日本に持ち込まれた、というものです。

さて、本当なのでしょうか?

 

つづく

 

 

 

お酒の話  その4

昨日の続きです。

 

私も病院勤務時代「アルコール依存症」の患者さんを何度か送迎したことがあります。

 

なぜそういうことになったかというと、この手の患者さんは、家で転んで頭を切ったり怪我したりすることがずいぶん多いのです。

 

足元がしっかりしないからですね。

 

でも不思議と他人と喧嘩なんかはしません。

 

当然本人は救急車を要請します。

 

救急隊の人たちは、何度も同じ人を搬送しているためもう最初からわかっています。

 

かかりつけ病院も当然のことながらわかっています。

 

そして、患者さん本人も「○○病院へ連れて行ってくれ!」って言うのです。

 

その結果、救急搬送になりますが、ご存知の通り帰りは自力で戻らなければなりません。

 

ところが時と場合によっては、全くお金を持ってなかったりすることがあるのです。

 

そんな時はやむなくお家まで送っていくのです。


後部座席に座っていただきましたが、こちらは職員2人。

送迎中に運転席に声をかけてくるのです。



「兄ちゃん、兄ちゃん!えらいこっちゃで!


車のハンドルに大きな蛇が抱きついてるぞ!」

「危ないで!」



「あ!他にも2匹いてる!!」



なんていうのはしょっちゅうでしたね。

正直、何とも気持ちの良くない送りです。

 

ここで、もう一つアルコール依存症の方のエピソード。

 

その人の名は山崎さん(仮名)といいます。

 

ある日の午後、病院の電話が鳴りました。

 

救急隊からです。

 

その電話を受けた職員の顔色がみるみる変わっています。

 

例のごとく山崎さんは病院の「常連客」。

 

またもや救急搬送の要請が本人からされたのですが・・・

 

受話器を置いた病院職員が慌ててみんなに指示を出しました。

 

 

「山崎さん来るらしい!でもな、やばいぞ!

山崎さん、汲み取り式の便槽に転落してたらしい!」

 

職員一同

 

「エエエエ〜〜〜〜!まじか!」

 

救急スタッフ、外来スタッフ、医師に速攻連絡へし、対応策を探ります。

 

山崎さんの大体の状態は、救急隊から連絡が入ってます。

 

大きな怪我等は無いということです。

 

幸いにも混雑していた午前中の外来は終わっています。

 

そうこうするうち、遠くからかすかに救急車のサイレンが。

 

それこそ打ち合わせ通り、病院スタッフが重装備で待機をしています。

 

どれだけ「被害」を出さずに山崎さんの処置ができるのか、もうすぐ本番です。

 

救急車が通常とは違う病院の裏口に到着しました!

 

毛布に包まれ車椅子にのせられた山崎さんが!

 

どうやら歩く事はちゃんとできるみたいですが、それでもあちこち歩かれるのも💦との事からとった作戦です。

 

エエエエ〜〜!

 

山崎さん、笑顔です!

 

手を振っています!

 

とりあえず一回、病院に入る前の外部で洗浄。

 

その上でビニールシートでラップ巻きにされて山崎さん。

 

外来処置室で怪我等のチェックを行います。

 

まさに「ウンがいい」とはこのことで、あのクッションの状態が良かったのか、全く無傷であることが判明しました。

 

当時の病院職員の中では『山崎黄金事件』として語り継がれておりました。

 

一言、山崎さんの名誉のために申し上げれば、アルコール中毒ではありましたが、日ごろはニコニコとして実に憎めないキャラクターの持ち主でありました。

 

つづく

 

お酒の話  その3

昨日の続きです。

 

一気飲みとアルコール中毒も問題となっていましたね。

 

以前ほどじゃありませんが、「駆けつけ3杯」なんて言葉も残っています。

 

酒を周囲の「一気」の囃し声に合わせて一気に飲み干させる「一気飲み」。

 

私が大学生の頃でも、就職した頃でも「一気飲み」が宴会などで連発されていました。

 

宴会ともなれば、若手が先輩に酒を注いで周ります。

 

そうすると今度は「ご返杯」を要求されて、グッと飲み干すなど日常茶飯事でした。

 

宴会が終了するまでに、正直どれだけ飲んでいるのやら。

 

なんというか当時は、先輩や上司には酒を注ぎ、ご返杯を要求されたら断らないというのが1つのしきたりでした。

 

既に書かせてもらったように、日本人の 5%にはアルコールを分解する能力がないのです。

 

大学の入部コンパなどでは新入部員が一気のみを強いられ、急性アルコール中毒を起こして緊急搬送されるなど大学入学式のある春先の新聞記事によく見られます。

 

このような人命に関わることのある飲酒の強要は犯罪に他なりません。

 

中毒といっても、アルコールそのものは有毒ではありません。

 

しかし血中納度が高くなるにつれて酔いがまわり、脈が早くなって時には心臓がドキンドキンと踊りだします。

 

普通に飲める人でも、

 

①アルコール濃度が0.05~0.10%で顔面紅潮し、理性も失われて多弁となります。

 

②0.15~0.25で千鳥足となり(中等度の酩酊状態)。

 

③0.25~0.35で歩行困難となります(高度の酩酊状態)。

 

④0.35~0.45で泥酔となり急性アルコール中毒と呼ばれる状態になり放置すると危険です。

 

⑤さらに0.45以上になると心臓麻痺・呼吸麻痺により死亡するとされています。

 

このように5段階で考えてみると、私は③ まで経験していますね。

 

通常、ボトル一本のウイスキーを1時間で空けると、この⑤の濃度に達する可能性があります。


日常的な多飲による慢性のアルコール中毒(単にアル中とも)は肝機能障害、意識の低下がみられます。

 

アルコールが切れると幻覚、手足の震えなどを伴うことから、つい飲み足すということで、「アルコール依存症」と呼ばれます。

 

私も病院勤務時代「アルコール依存症」の患者さんを何度か送迎したことがありますが、あまり気分のいいものではありません。

 

つづく

 



 

お酒の話  その2

昨日の続きです。

 

お酒の悪酔いの話です。

 

このアセト・アルデヒドの分解が速いと悪酔いが少なくなるわけですが、その分解を左右するアセト・アルデヒド脱水素酵素の多少は人種によって異なることが判明しています。

 

日本人、中国人、韓国人などのモンゴロイド(類黄色人種)では半数だけが通常の分解能力をもっているだけです。

 

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45%では1/16の力しかなく、残りの5%には全く代謝能力が認められません。

 

これに対し、欧米コーカソイド(類白人種)やネグロイド(類黒人種)は誰もが酒に強いタイプなのです。


お尻に青い蒙古斑のあるアジア人の半数がアルコールに弱いということになります。

 

国内では、通常の分解酵素を持っていて酒に強い人の割合は東日本と九州に多くいます。

 

秋田県民が最多の77%、鹿児島と岩手県人が71%であるのに対して三重県人は最少の40%、愛知県人は41%となっています。

 

それでも経験によって多少酒量は上がるようですが、5%の人は粕漬けや奈良漬を口にしただけで大変なことになってしまいます。

 

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酒の飲めない人を下げ戸(げこ)といい、酒を嗜む人、酒を沢山飲める人を上戸(じょうご)と呼ぶのは皆さんご存知の通りです。

 

これは、かつて律令制の課税単位に家族の人数や資産によって大・上・中・下戸の四等戸が決められていたことに由来しています。

 

上戸八瓶、下戸二瓶、などと婚礼に用いる酒の瓶数も決められていたことから、酒の飲みっぷりについても大ざっぱに上戸、下戸と呼ばれるようになったのだといいます。

 

他にも、秦の始皇帝万里の長城を築いた時に風とともに寒い山上の門(上戸)を警備する兵士に体を温めるよう酒を振る舞ったと言われています。

 

平地の門(下戸)を守る兵士には甘いものを支給したことから辛党、甘党が生まれたという説もあります。

 

昔から「上戸かわいや丸裸」と身上(しんしょう)をつぶす人は多々ありました。

 

例えば、福島県会津地方に伝わる民謡の「会津磐梯山」。

 

この中にも酒で身上をつぶした小原庄助さんという名前が出てきます。

 

小原庄助さん 何で身上(しんしょう)潰した
朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした
ハア もっともだ もっともだ」

 

どうやらこの方、3人ほどのモデルがいるそうですが実在の人物だったようです。

 

一方、「下戸の建てたる倉もなし」と酒を惜しんだからといって財産は残らなかったようです。

 

私が今まで出会った人の中にも、全く酒が飲めない人が数人います。

 

ある方は業界の宴会等ではなんと皆勤賞。

 

みんなが酒を飲んで盛り上がってきても、上手に話を合わせてくれるので、全然飲めないのが正直わからないのです。

 

「酒が飲めないのに宴会に付き合うのは面倒じゃない?」

 

とお伺いしたところ、酒宴の雰囲気は嫌いじゃないとのお話でした。

 

案外こういうところで、酒飲みの人物像を観察しているのかもしれません。

 

ただ、やっぱり大酒飲みと飲まない人の割り勘というのは少し考えてあげないとかわいそうですね。

 

つづく

お酒の話  その1

 

お正月につきものなのはお酒です。

 

皆さん、お正月においしいお酒を召し上がっておられることでしょう。

 

飲み方を間違えなければ「百薬の長」などとも呼ばれます。

 

ところが全くお酒が駄目で下戸(げこ)と呼ばれる人がいます。

 

逆にアルコールに滅法強い酒豪もいます。

 

大抵の人はアルコールが入ると体が熱くなり、胸がドキドキしたりします。

 

どんなに酒に強いといっても飲み過ぎれば二日酔いになってしまいます。

 

私も何度か経験がありますが、あの苦しみは大変なものです。

 

「もう酒は飲まない!」とあの瞬間は決意するものです。

 

あの瞬間は!

 

ところが夕方ぐらいになって、食欲が出始めるとその「決意」はどこへやら。

 

二日酔いの原因はアルコールが分解されてできるアセトアルデヒド

 

このアルデヒドの分解酵素の多い少ないは生まれつき決まっていて、アジア人の半数は無いに等しいと言われています。

 

ですから、パブなんかで決して外国人と飲み比べなどをしてはいけないのです。

 

よく間違えられていますが、鍛えて強くなるというものではありません。

 

一気飲みなどは絶対やってはいけないのです。


普通アルコールを飲むと、一時的ですが血圧が下がり脈拍が一気に増えます。

 

吸収されたアルコールが分解されてアセト・アルデヒドが血液中に増え、血管を広げ脈を早めるからです。

 

ところが、長い間飲み続けると高血圧の原因になるパターンが多いようです。

 

血管の収縮反応が高まり、アルコール飲料に含まれるカロリーによって体重が増えることや塩辛いつまみをとることも関係しているようです。

 

私も大好きな「塩辛」なんていうのは読んで字のごとくですものね。

 

酒は程々にということでしょうが、「🎶わかっちゃいるけどやめられない♪」という気持ちもよくわかります。

 

胃や腸から吸収されたアルコールは肝臓内のアルコール分解酵素によってアセト・アルデヒドへと酸化分解されます。

 

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次いでアセト・アルデヒド分解酵素によって酢酸に分解され、さらに水と炭酸ガスとなりそれぞれ腎臓と肺臓から排出されます。

 

このように、脳の中枢を酔わせ、自制心のブレーキを外すのはアルコール自体の麻酔効果によるものです。

 

心臓が踊っているような感じや真赤な顔、それに頭痛、悪心、嘔吐などの悪酔い症状を起こすのは分解途中のアルデヒドが原因なのです。

 

私も若い頃は、ハメを外して飲み過ぎて二日酔いになったものです。

 

後で考えてみると大勢でワイワイと飲んでいる機会に多いようです。

 

そこから二次会、三次会と巡っていくうちに完全に酔っ払ってしまっているのです。

 

ひどいときには店のトイレで戻して来て、そしてまた飲んで・・・みたいなこともありました。

 

つづく

新年あけましておめでとうございます!

新年あけましておめでとうございます!

 

考えてみれば、昨年は大変なことがあった年ですね。

 

読売新聞によると昨年の10大ニュースは

 

【1位】安倍元首相撃たれ死亡

【2位】W杯日本代表16強

【3位】知床観光船 沈没事故

【4位】大谷 2桁勝利2桁本塁打

【5位】村上 56本塁打三冠王

【6位】円安1ドル150円突破

【7位】北京五輪 冬季最多メダル

【8位】旧統一教会 政治問題化

【9位】藤井竜王 最年少五冠

【10位】コロナ感染 1日10万人

 

となっているようですよ。

 

ちなみに、30位までは

 

11位 物価高騰、商品値上げ相次ぐ 8,761(32.9%)

 

12位 改正民法施行、成人年齢18歳に 8,411(31.6%)

 

13位 五輪汚職、組織委元理事ら逮捕 8,220(30.9%)

 

14位 3歳女児、通園バスに取り残され死亡 7,413(27.9%)

 

15位 ロッテ・佐々木朗希が完全試合 6,773(25.5%)

 

16位 北ミサイル発射相次ぐ 6,215(23.4%)

 

17位 山口・阿武町が4630万円誤給付 4,754(17.9%)

 

18位 夏の甲子園仙台育英優勝、東北勢初 4,308(16.2%)

 

19位 アントニオ猪木さん死去 4,241(15.9%)

 

20位 宮城・福島で震度6強、新幹線脱線 3,498(13.1%)

 

21位 オリックス26年ぶり日本一 3,348(12.6%)

 

22位 作家・元都知事石原慎太郎さん死去 3,335(12.5%)

 

23位 沖縄本土復帰50年 3,313(12.5%)

 

24位 大学入学共通テスト、問題流出 3,032(11.4%)

 

25位 辞任ドミノ、閣僚更迭相次ぐ 2,976(11.2%)

 

26位 羽生結弦、プロ転向を表明 2,867(10.8%)

 

27位 iPS細胞で慶大が世界初の脊髄治療 2,648(10.0%)

 

28位 KDDI、全国で通信障害 2,636(9.9%)

 

29位 「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞 2,548(9.6%)

 

30位 北京パラ、日本勢メダル7個 2,323(8.7%)

 

となっています。

 

今年のお正月は孫たち親子が来てくれるということで楽しみにしていたのですが、直前にコロナに罹患。

 

残念ながら遊びに来ることができませんでした。

 

幸いにも現在は体調は良好だそうです。

 

その時のためにと買い込んでいたビールとお酒の消費を、ほぼ一人で担当しております。

 

また昨年末に届いた喪中はがきも例年になく多いような気がしています。

 

私にとって昨年の大きな出来事といえば、なんといっても空き家になっていた実家を手放したことです。

 

手放したと言うより「ようやく手放せた」というのが実感です。

 

一番最後の手続きで、電力会社に配電の停止を申し入れて、実家のブレーカーを落としたときの達成感!

 

これは体験した人でないとなかなかわからない感情だと思います。

 

今日は年賀状等の整理をして、明日は墓参りに行ってこようと思います。

 

治療院の総勘定元帳なども新しいものに取り替えます(勿論パソコンでですが)。

 

あ、そうそう、12月31日の夜には死んでしまったお袋と親父の夢を見ました。

 

テレビを前にして親父とお袋が、「リモコンの使い方がわからない」というので教えている夢。

 

(亡くなってからでもお世話が必要か💦)

 

そういえば、ディズニー映画の中でこんな話がありましたね

 

そこは死後の世界で、死んだ人たちが賑やかに暮らしています。

 

ところがその中で、本当に死を迎える人が出てくるのです。

 

その時、姿はだんだん薄くなり最後には消えてしまうのです。

 

それは「その人」を知っている人が全員いなくなってしまった瞬間なのだそうです。

 

よく「心の中で生きている」と言いますがあながち嘘ではないのかもしれません。

 

長くなってしまいました。

 

今年も皆様とご家族様が健康で幸多く過ごされますように、心からご祈念申し上げまして、今年最初のブログとさせていただきます。

 

ストレスを考える  その6

昨日からの続きです。

 

いよいよ2022年も今日が最後の1日となってしまいました。

 

今年は皆さんにとってどのような年でしたか?

 

コロナがあったり、戦争があったり、元総理への銃撃があったり、統一教会と政治の癒着があからさまになったりと大変な年でしたね。

 

あと、今の物価高も大変ですよね。

 

思い起こせばコロナ禍は、2020年1月20日に横浜港を出港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス(DP)号の乗客が始まりでした。

 

1月25日に香港で下船した80代男性が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患していたことが2月1日確認された(1月19日咳発症)ことがきっかけでした。

 

あれからほぼ3年経とうとしています。

 

皆さんもいろいろ思うところがあるのではないでしょうか。

 

さて、本題に入りたいと思います。

 

男性のストレスについて見ていましたね。

 

続いて、全国のデータを基に、さら見ていきたいと思います。

 

年代別にストレスレベルごとの含有率を見ると、20~30代で高ストレス者が20%を超えており、年を重ねるほど高ストレス者は減少傾向にあることが分ります。

 

20代では、高ストレス者と高ストレス注意者(63~76点)を合計すると全体の半数を占めます。

 

一方で、60代では78.1%が、低ストレス者と通常者(40~62点)だ。


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人とのつながりや生活習慣は高ストレス者では「悪くなった」が多数。


また、先ほどコロナ禍における生活の変化について述べたましたが、実際、新型コロナウイルスが流行する前とその後で比べるとストレス状態にも変化が見られました。

 

ストレスレベルごとの含有率をコロナ前の2019年の調査と比較すると、ストレスが多いことを示す高ストレス者(77点以上)の割合は19年には13.8%だったが、21年には16.0%と2.2ポイント増加しています。

 

一方で、ストレスの少ない「低ストレス者(39点以下)」は19年が12.1%、21年が10.6%で減少しています。

 

「低ストレス者が減り、高ストレス者が増えた」という傾向が現れています。

 

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コロナ禍では、社会や人とのつながりにも変化が生じ、こうした変化がストレス状態に与える影響も大きかったのです。

 

以下の表では、コロナ禍で社会や家族とのつながりがどう変化したかについて、高ストレス者、低ストレス者それぞれの回答をまとめています。

 

 

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これを見ると、ストレスレベルに関係なく、「家族以外の友人、職場の同僚、その他社会団体の人々との交流」については、悪くなったと感じる人が多いことが分ります。

 

コロナ禍で孤独社会の傾向が強くなったといえます。

 

一方で、「パートナーとの関係、スキンシップ」「やるべき役割や目標の実現度」「会社・職場とのつながり」について、高ストレス者と低ストレス者で異なる傾向が見られます。

 

高ストレス者では、いずれも「良くなった」と答えた人に比べて「悪くなった」と答えた人の割合が高くなっています。

 

また、悪くなったと答えた人の割合は、低ストレス者と比べて非常に高いといえます。

 

続いて、健康的な生活には欠かせない休養、食事、運動などの習慣について、コロナ禍における変化についてです。

 

厚生労働省の定める「健康作りの3要素(休養、栄養、運動)」に関する変化を、ストレスレベル別にまとめました。


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高ストレス者では、全ての項目で「良くなった」と答えた人に比べて「悪くなった」と答えた人の割合が高いのです。

 

休養の質・量については、睡眠、睡眠以外ともに悪くなったと答えた人が49.9%と半数近くになっています。

 

高ストレス者の多くが、十分な質・量の休養を取れていないと感じています。

 

一方、低ストレス者では、いずれの項目でも「悪くなった」人より「良くなった」と感じている人の方が多くなっています。

 

コロナ禍3年目、変わった生活スタイルに徐々に慣れてきました。

 

やはり人と会いづらかったり、運動不足になりがちだったりする中で気付かぬうちにストレスを抱えていることが明らかになっています。

 

しかし、このような社会の中で生きていかなければならないのも現実です。

 

様々なストレスをどのように昇華させることができるのか、そのことを考えるのも1つのストレスになるのかも分かりません。

 

今回も長くお付き合いいただきありがとうございました。