昨日の続きです。
「ちゃんぽんしてお酒を飲んだら悪酔いするよ!」
その昔よく聞いた言葉です。
チャンポンは長崎の名物料理です。
麺類・肉・野菜などを一緒に煮込んだもので、オランダや中国それに日本料理の混合ということでチャンポン(china-japon)に由来するともいわれていますが・・・
実は根拠のない話です。
実際は、アルコール度の異なる2種類以上の酒をほぼ同時に飲むことで、口当たりはよいのですが適量がわからなくなって飲み過ぎてしまうということのようです。
お酒の酔っ払い方にもいろいろな表現があります。
「ぐでんぐでん」「べろべろ」「へべれけ」「ほろり」
どれも皆、酒に酔っている様を表しますが、それぞれを分析しますとぐでんぐでんは、正体がなくなるほど酔っている様子。
べろべろは、ろれつが回らないほど酔っている様子。
へべれけもひどく酔った場合に使いますが、ぐでんぐでん、べろべろほどではありません。(この辺の境界線は難しいですね。)
そしてほろりは、もちろん軽く酔った程度となります。
大酒を飲んで「へべれけ」になったとよく表現されます。
ぐでんぐでんと同じに擬態語かと思いましたが、これがギリシャ神話に由来するというのです。
調べてみました。
主神ゼウスとヘラの娘が青春の女神とされるヘーベ(Hebe)。
オリンパスの神々の宴会では楽神アポロンが竪琴を奏でます。
ヘーベが不老不死の食物というアンブロシアを器に盛り、これも不老不死の霊・ネクタルのお酌をする給仕係だったといいます。
絶世の美女のお酌で飲み過ぎて前後不覚に酔っ払う神様が続出です。
このため、ギリシャ語のerryeke、には「勢いよく注ぐ」意味があり、ヘーベのお酌(Hebe erryeke、ヘーベ エリュエーケ)が早口で
ヘーベ エリュエーケ ヘーベ エリュエーケ
ヘーベ エリュエーケ ヘベレーケ
ヘベレケ!
となったと言われています。
では、どうして日本で酒に強い地域と弱い地域が生まれたのでしょうか?
こんな仮説があります。
もともと日本人は酒が強い酒豪ばかりだったが、中国大陸からやってきた渡来人によって酒に弱い遺伝子が日本に持ち込まれた、というものです。
さて、本当なのでしょうか?
つづく