hayatouriの日記

はやとうり の独り言

62%も減ったんですよ! 危機的状況です! その2

 

昨日の続きです。

 

さぁ、大変です!

 

男性の精子の数が減り続けていることを昨日ご報告しました。

 

問題は生殖能力だけに留まらないのです。

 

精子の数の低下は、男性の様々な健康問題に関連してきます。

 

スタンフォード大学医学部の男性生殖医学・外科学部長で、泌尿器学教授のマイケル・アイゼンバーグ氏はこのように言っています。

 

彼は直接この研究には参加していませんが、「精液の質と全体的な健康には関連性があるとされています。

精巣がんや心臓疾患、若年死のリスクと関係しているという研究もあります」と。

 

クリステンセン氏も、精子の数は男性の全体的な健康の指標として見ることができます」と言っています。

 

実際、2018年2月26日付けで医学「Andrology」に掲載された論文では、精子の濃度が低い男性の入院率が高いことが示されています。

 

精子の数が少ないとされる1ミリリットル当たり1500万未満の男性と、1ミリリットル当たり5100万~1億の男性を36年間にわたって比較しました。

 

なんと前者の方が何らかの理由で入院する割合が53%高くなっていたのです。

 

これは、体重や喫煙の有無、その他の要因を差し引いても変わりませんでした


(精巧な格子が入った顕微鏡写真を使って精子の数を推測するのですが、正常な値は、1ミリリットルにつきおよそ1億1300万とされています。)


ここで注意する必要があるのは、精子の数の少なさは、それだけが単独で起こっているわけではないということです。

 

精子の数の低下は、男性ホルモンであるテストステロンが低いことや、子宮内にいる男児生殖器の発達と関連性があると、スワン氏は言います。

 

スパークス氏によると、男性が精子を作るにはテストステロンの量が一定以上でなければなりません。

 

また、テストステロンには精子が作られる細胞の温度を調節する働きもあります。

 

「このメタ分析の調査期間中に、テストステロンのレベルも低下していたことが報告されています」とスパーク氏は語ります。

 

(※メタ分析=過去に独立して行われた複数の臨床研究のデータを収集・統合し、統計的方法を用いて解析した系統的総説。採用するデータは、信頼できるものにしぼり、それぞれに重み付けを行う。一般的には、様々な試験の要約統計量を用いるが、生データを結合して解析する場合もある。)

 

精子の数の減少そのものも大きな問題ですが、その他の男性の機能や健康状態にも併せて問題が起きていることが明らかになってきました。

 

いったい私たちにこのような危機をもたらす原因は何なのでしょうか?

 

つづく