消費税について、あまり知られてはいませんが、とっても大事な1つの問題を考えてみたいと思います 。
消費税が施行されてから日本の経済は低迷していると言われています。
当初3%だった消費税は10%になりました。
物価は上がり続ける、給料は伸び悩む。
毎年年金は減額され、正規雇用が減少し、非正規雇用が増加したと言われています。
私たちの生活実感としてもその通りだと思います。
ここにいくつかの統計があります。
「いやいや、アベノミクスが成功して、日本は世界第3位のGDPを維持している」
という意見もあります。
確かに
国レベルでは、このような結果が出ています。
しかし、22年の統計では「一人当たりのGDP」で日本は30位となっています。
しばしば、わが国はG7にG20などあたかも「先進国」の大きな枠組みの中心を引っ張っているような報道があったりしますが、実はもうその時代は終わってしまっているのです。
国と個人の格差がこれだけあるのです。
でも誰かが儲けているのは確かなようです。
そうです、この間内部留保の膨らみが著しい大企業に富が集中しているようです。
つまり、国や政府が持っている「実感」と私たち庶民が感じる「実感」には大きな開きがあるということです。
少し統計を調べてみたいと思います。
私たちを取り巻く日本の経済状況が、消費税導入をきっかけにどんどん悪化していることがわかると思います。
このグラフ!衝撃的ですよね。
これらの統計を見てみると非常に明確に消費税の問題点が表れています。
特に、非正規雇用の増加についても消費税が大きく絡んでいるという事実をご存知でしょうか?
今回は消費税の仕組みを今一度、非正規雇用の増加という視点から考えてみたいと思います。
ここに1つの会社があります。
皆さんも会社を経営する立場だと考えてみてください。
この会社に年間1100万円の売り上げがあったとします。
この数字は利益ではなく売り上げです。
そしてどんな売上の中にも経費が含まれています。
皆さんご存知の通り、売り上げが利益と一致することありません。
仕入れや経費があるからです。
仕入れとか経費を差し引くと利益が出ます。
これが基本的な損益計算書の形ですね。
そして経費は二つの種類に分けられます。
ここに消費税が絡んできます。
内訳としてこうなります。
利益370万円
非課税仕入れ400万円
課税仕入れ330万円
だとします。
つまり、370 +400 +330 =1100です。
ここでの課税仕入れとは、仕入れの際に消費税を支払っている仕入れです。
ちょっと詳しくなりますが、できるだけ簡単に説明しますと
基本的な消費税の計算では、
課税売上× 10/110 −課税仕入れ× 10/110となります。
この上の計算は簡略化すると
= (課税売上−課税仕入れ) × 10/110
となります。
さて、この式を別の形に書き換えれば
=(利益+非課税仕入れ) × 10/110
となります。
つまり
利益370万円
非課税仕入れ400万円
課税仕入れ330万円←この部分はカットされます。
この消費税のカラクリお分かりになりますか?
まるで狐に騙されたような感じになりませんか?
「課税売上−課税仕入れ 」っていうところは、「利益+非課税仕入れ」と一緒だということになりますね。
エェ〰︎!まさか!
そうなんですよ!
こことっても大事なところなんです!
つづく