昨日の続きです。
こんな経過で、ようやく病院から「死体検案書」が発行されました。
担当医師がその書類を渡してくれる時に、「この名刺をお返ししておきます」と私の名刺を戻してくれました。
今日一日中、いろんな人たちの手に渡りながら、最後はとうとう私のところに戻ってきたわけです。
なんだか不思議な気持ちになりました。
とりあえず遺体をどうするかです。
以前、叔父が入院するときに貴重品を預かったことがありました。
その中にある会社の葬祭互助会のパンフレットがあったのを思い出しました。
そこに電話をかけると、叔父は会員登録をしており、病院に寝台車で迎えに来てくれることになりました。
和歌山市内に何箇所か支所があるようなのですが、とりあえず空きのあるところへご案内するという事でした。
(それだけ葬儀屋さんが忙しいのかと、超過死亡のこととか考えたりしました)
叔父の家からはずいぶん離れていますが、日赤病院からほど近い会館へと運ばれることになりました。
私の立場から言えば、ありがたい話です。
そこに遺体を安置していただいたのが午後6時位だったと思います。
通夜も葬儀も行わないというのも、何か申し訳ないような気がしたのでどうしたものか考えました。
そこで、ふと私の菩提寺が頭に浮かびました。
叔父は叔母と永代供養をしてもらうような話をしていましたが、そのこともご住職と相談しなければなりません。
早速、ご住職に電話をかけてみると、偶然明日と明後日が空いているとのこと。
お通夜と葬儀のお願いをしたところ明日午後6時から通夜、明後日午後2時から葬儀ととんとん拍子に予定が決まりました。
また、葬儀屋さんから火葬場(斎場)に連絡を取ってくれたところ、明後日午後3時から火葬場が空くということで予約を入れてもらいました。
実はこの間、斎場の利用が多く、少し待ってもらわなければならないかもしれないと話は聞いていましたので、偶然とは言え、あまりに段取りがスムーズに進んだので、これまた不思議な気持ちになりました。
ここまで段取りをつけて、とりあえず自宅に戻って明日からの準備をすることにしました。
葬儀屋さんを後にしたのは、夜の8時を過ぎていたと思います。
明日のお通夜までの間にやらなければいけないことがたくさんあります。
まず介護サービスを受けていたのでケアマネジャーや訪問介護センターに連絡を取る必要があります。
貴重品を預かっているので公正証書遺言を作成していただいた信託会社と担当弁護士にも連絡する必要があります。
その後の社会的な手続き等を、弁護士と相談しながら進める必要があるためです。
結局、自宅に戻ったのは夜10時を過ぎていました。
つづく