少し難しいブログが続きましたので、最近身近で起こったことをお伝えしたいと思います。
皆さんもご存知だと思いますが、日本には古くからたくさんの「○○供養」という行事があります。
日頃使っていた生活用具や我々の食卓に並ぶ魚介類、動植物などに対する供養の行事もたくさんあります。
このところ私の家でもいくつかそのようなことが起こりました。
1つ目は実家に祀られていた不動明王の像の処分です。
先祖からの引き継ぎで私の両親がお奉りをしておりました。
そうですね、坐像ですので高さが80センチ位あったでしょうか。
その両親亡きあとは放ったらかしのようなことになっておりました。
もともと外気が直接当たるようなお堂の中に安置されていましたので、彩色は剥げ落ち傷みも相当ひどいものにになっていました。
誠に残念なことながら、自分の代でなんとかしなければいけないとずっと考えてました。
そこでいろんな人からの情報で、ある神社さんがこのような仏像のご供養をやってくださるとお伺いしましたので電話で問い合わせをしてみました。
すると仏像関係はお寺さんであると教えていただいて菩提寺のご住職に相談したところ快く引き受けていただきました。
不動明王をお奉りしているお堂の前でお経をあげていただき、像を引き取っていただきました。
正直ほっとした気持ちになりました。
2つ目は昨年12月の実家の仏壇の引っ越しです。
元の仏壇が旧式で大きく、今の私たちのほぼ洋式の家にはどうもマッチしないような作りだったのです。
そこで今風のモダンな仏壇とご本尊様に代わっていただこうと準備をしていました。
先のご住職にもこの考えに賛成して頂き、実家でお経をあげていただいてまず古い仏壇からの「魂抜き」(本当はどういう表現をするのか知りません)を行いました。
それから新しい仏壇とご本尊様に今度は「魂入れ」行っていただいて終了となりました。
しかし問題はその古い仏壇です。
どうしたものかと悩んでいると、ご住職が引き取って下さるとのこと。
(詳しくは21年12月18日のブログ『古いお仏壇を片付けました! 』を御覧ください)
日を改めてご住職に実家にお越しいただきました。
ご住職はというと軽トラに作業着のいでたち。
ぱっと見は現場作業に携わっている労働者のように見えます。
私も少しお手伝いしましたが、お一人で上手に軽トラに仏壇を積み込みました。
そして仏壇を軽トラに縛りつけていくロープワークを見ているとあまりの手際の良さにびっくりしました。
お尋ねしますと、若い頃ロッククライミングをやっていたということでした。
「自分の命は自分が守る、ロープは絶対他人に結ばせないのが鉄則です」
などとお教え頂きました。
さて前段が長くなりました。
つづく