早速、本題から外れますが、スッポンを取り寄せたので日曜日の夜にスッポン鍋を作りました。
生きたスッポンではありませんが、お店でばらして生の状態で届きました。
これを直接鍋に放り込んだらできるというわけではなく、スッポンの全身の薄皮を剥がす必要もありいの、かなりアク抜きを丁寧にやる必要がありいの結構厄介です。
さて、さて、どうなったかはまた機会を見てご報告したいと思います。
前回の続きです。
能舞台の構造を調べていましたね。
能舞台は、本舞台、橋掛がり、後座、地謡座からなっています。本舞台は三間(5.4メートル)四方の正方形で、その中で演者の舞が行われます。
柱について
本舞台には角すみ 柱、ワキ柱、シテ柱、笛柱と呼ばれる四本の柱が立っています。
人間国宝の大槻文藏さんも舞台で語っておりましたが能面をつけたシテは極端に視野が狭くなっています。
このブログの中でも、能面の瞳の穴の小ささをご紹介しましたが、面をつければ上下左右ほとんど視野がないようです。
しかも、演者の所作は威厳もあり優雅でもあります。
キョロキョロと顔を動かすことは許されません。
だとすれば、一体演者は何をつかって自分の位置を確認するのでしょうか?
演者は実は柱を目印にして自分の位置を確認しているといいます。
柱は大事な目印になります。
特に角柱は、シテの目印という意味で、「 目付(めつけ) 柱」と呼ばれています。
人間国宝の大槻文藏さんも話していましたが、能舞台には、必ず「後見」という人がいます。
この人は、普段は舞台の1番奥左側にいて、何もない時は演者の衣装を整えたりしています。
なぜ後見が必要なのでしょうか?
あってはならないことですが、演者が舞台から転落したりすることもあるそうです。
そんな時に、急遽、代役を務めるために後見が置かれています。
ここで「シテ」と言う聞き慣れない言葉が出てきましたが、登場人物の呼び方を少し紹介をしたいと思います。
漢字では「仕手」「為手」と表記し、その一曲を勤める人という意味です。
登場人物はシテ(主役)※これは必ず1人だけ
ワキ(シテの相手役)
ツレ(シテ、ワキの助演者)
ワキやツレは登場しない演目もあり、ツレが複数登場する演目もあります。
役柄によって装束や面が異なるが、面をつけない(「直面」という)役柄もあり、ワキは面をつけることありません。
一般的に舞台右端には地謡名、舞台裏には数名の囃子と後見が座し、いずれも登場人物ではないため紋付袴姿です。
また演目によって途中で狂言の役者が登場することがあり、それを間狂言と呼びます。
シテ、ツレ、後見、地謡を「シテ方」が、ワキ、ワキツレを「ワキ方」が、笛、小鼓、大鼓、太鼓を「囃子方」がそれぞれ担当します。
現在、興行主・演出家・出演者の役を兼ねるシテ方にはつの流儀(観世、金春、宝生、金剛、喜多)があり、流儀うたいによって謡や節回し、扮装、演出などが少しずつ異なります。
つづく