パーキンソンの第二法則がビジネスにどのような影響を与えるのか見てみましょう。
第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する。
出張の経費
通帳を分けてお金を貯めた個人事業主
ぜひ参考にして、いらない支出を抑えるヒントにしてください。
出張の経費
ここからは、営業への出張経費の渡し方を変えて支出を抑えることに成功したある会社の事例を紹介していきます。
その会社では、営業への出張経費をいつも先に渡していました。
少し多めに渡して、出張から帰ってきたときに領収書と余った経費を受け取り、計算をしていたのです。
ところが、営業に渡していた出張経費は、思った以上に余りませんでした。
そこでその会社は、出張経費の前渡しを辞め、あとから返す形式に変更したのです。
すると、営業が使う出張経費が、明らかに今までよりも安くなりました。
大体想像がつきますね。
今までは渡されたお金を基準にして経費を使っていた営業が、お金を節約するようになったのです。
これは私も経験があります。
ずいぶん昔、私が働いてた職場では旅費の実費支給が行われていました。
公共交通機関を使った移動費用を事前に現金で渡すというものです。
そのお金をもらっておきながら、夜行バスなどを使って経費を浮かしたこともあります。
それこそ、自分の食事代に消えたりしたものです。
これは、パーキンソンの第2法則が働いていたから起こった事例だと言えます。
要は、多めの出張経費を受け取っていたため、営業はその金額を基準にして経費を使ってしまっていたのです。
このように、お金を余分に用意してしまうと、結局それを使い切ってしまう、というパターンは少なくありません。
経費についてはきっちりと計算し、できるだけ無駄な費用を使わないように工夫しましょう。
パーキンソンの第2法則の事例2.
通帳を分けてお金を貯めた個人事業主
ここからは、仕事用とプライべート用で通帳を分け、ビジネス資金を貯めることに成功した個人事業主のお話をしていきます。
あるビジネスをやっていた個人事業主が、ビジネス資金のことで悩んでいました。
その人は、ビジネスの規模を拡大させたいのだけれど、そのためのお金を作ることができないと言うのです。
しかし、その人のビジネスは現状でも大変うまくいっていて、お金が余らないとは考えづらい状況でした。
そこで詳細を聞いたところ、どうやら、利益が出た分をすべて生活費やプライベートでの交遊費に使ってしまっていたのです。
要は、お金があればある分だけ使ってしまう、というのを地で行っていたわけですね。
つづく