前回の続きとなります。
パーキンソンの第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する。
について事例を見ています。
儲けた分のお金を使ってしまうタイプへの対応です。
ビジネス用とプライベート用と貯蓄用に通帳を分けることが必要です。
要するにドンブリ勘定は止めましょうということです。
そうすることにより今まで貯められなかったお金をしっかりと貯められるようになり、ビジネスの規模拡大に成功します。
このように、パーキンソンの第2法則が働いてしまっているときは、お金を細かく区切ってみてください。
そうすることで、余分なお金を使わなくなり、無駄な支出を抑えられるようになるはずです。
パーキンソンの第2法則の対策方法
パーキンソンの第2法則に効果的な対策としては、以下のようなものが挙げられます。
多めのお金を持ったり渡したりしないようにする
用途によって口座を分ける
帳簿を付けて支出を明らかにする
まず最初の対策として、多めのお金を持たない、持たせない、という対策を行いましょう。
人は余分にお金を持っているからこそパーキンソンの第2法則が働き、そのお金を使ってしまいます。
それなら最初から余分なお金は持たずにいることで、無駄な出費を抑えられるはずなのです。
これに関しては、私自身も自営業者であるので、実感としてよくわかります。
例えば、必要な物品の仕入れ在庫があると安心感がありますが、在庫が溜まりすぎている場合も注意が必要です。
様々なお店が棚卸しを頻繁にするのも、適正な在庫の確認のためです。
過剰な在庫は無駄を生み出しています。
出費が多いなと感じたら、そもそも無駄なお金を持たない、持たせない、というところから改善してみましょう。
そしてもう1つの対応策が、用途によって口座を分けるということです。
とくにフリーランスや個人事業主の場合、ビジネスで使う口座とプライベートで使う口座が同じという人もいます。
しかし、それでは事業資金と自分の給料の線引きがなくなってしまうため、無駄にお金を使うことになってしまいます。
個人事業の経営の確立という意味からも口座の振り分けが必要です。
無駄遣いを減らしたいなら、口座は用途に合わせて複数持つようにしたほうがいいでしょう。
そうすることで、無駄な出費を抑えられるはずです。
そして、もう1つ基本的な対応策として、帳簿をつけることです。
帳簿を付けることで、無駄な支出を可視化することができます。
皆さんが会社の社長で、帳簿は経理が付けているというのなら、その帳簿のチェックをできるだけ小まめに行う必要があります。
それこそ、毎日チェックを行っても良いくらいです。
社長である皆さんがみずから帳簿を小まめにチェックすることで、無駄な支出を見つけられます。
また社員が「無駄遣いはできない」と意識してくれるようになるという効果もあります。
そうすれば、組織全体の意識改善にもつながり、経費の無駄遣いは劇的に減るはずです。
以上が、パーキンソンの第2法則の対応策です。
どれも小さなことですが、続ければ十分な効果を発揮するでしょう。
つづく