ご近所の高齢者の方や、もしくはそうでない方でも補聴器をお使いの方は身近にいらっしゃると思います。
私の親父もお袋も90歳を超えると耳が遠くなってしまいました。
補聴器も考えたのですが、保管や電池交換などが結構難しかったので最後まで補聴器を使いませんでした。
耳への入れ方が悪いと「キーン」という音がなったり、周囲の雑音まで一緒に拾ってしまうとか、まだまだいろいろ聴こえ方に課題のある補聴器ですが多くの方が利用しています。
補聴器の1番の問題点はやっぱり「紛失しやすい」ことだと思います。
私が治療していた高齢のご婦人も補聴器を勧められたので、「お試し期間」を利用して使い方の勉強することにしました。
なんと片方で20万円もする高級なものを左右1つずつ借りました。
スゴイ!よく聴こえる!(^O^)/
使ってみて本当に驚いたそうです。
そして数日後、地域の老人会の集まりがありました。
近所の温泉地のホテルに大衆演劇が公演していましたのでそれを観劇に行ったそうです。
皆さんもご承知の通り、大きな音で流れる演歌に合わせて踊ったり、剣劇をやったりとプログラムは進んでいきました。
老人会の皆さんもたいそう大喜びする中で約2時間にわたる公演が終了し、バスの送迎先から各自家に帰っていったそうです。
そこでさっきの補聴器を借りたご婦人、はっと我に返りました!
あっ!補聴器がない!!!(@_@;)
確かに出かける時は着けて行ったのに!
(脇の下に冷や汗です!)
服のポケットやら鞄の中もひっくり返して調べましたがどこにもありません!
え〜〜〜!💦
いやいや!ここで冷静になろう!(-_-;)
(片方20万円!という悪魔のささやきが聞こえます)
自分の行動をゆっくりと思い出してみました。
そうだ!👍
大衆演劇の伴奏が補聴器で聞く耳には強すぎて外してしまったのです。
それを自分の座った座布団の下にそっと入れた!
思い出しました!
早速ホテルに電話しました。
「舞台の前から3列目の座布団の下あたりに補聴器が2つありませんでしたか?」
返事は無情にも・・・
「すでに会場は片付けられていまして、確認する限りそのような補聴器は見つかりませんでした」
というものでした。
この高齢者のご婦人、補聴器会社に事実を正直に伝えてお詫びを申し上げたところ、なんとか損害賠償せずに事なきを得たようです。
他の方からも、補聴器を落としてしまったので散歩してきた道を逆コースで探しながら歩いたらなんと見つけた!
という奇跡的なような話も聞いたことがあります。
何しろ値段がそこそこ高級です。
あっさりと諦めるわけにはいかないのです。
では逆に、私たちがその補聴器を拾ったときどうすればいいのでしょうか。
次回にはそのことについてブログにあげてみたいと思います。