hayatouriの日記

はやとうり の独り言

校則が変わるかも!  その2

では学校の目的とは何でしょうか。


様々な考えはあるでしょうが、普通に考えて


①学力を身に付ける


②学力以外で社会に出て役立つスキルを身に付ける


③児童生徒の安全を守る

 

という3つの目的が最低限あると思います。


こうした目的を達成する上で必要かつ合理的な校則であれば直ちに違法とまでは言えないと考えられます。


では「校則違反」の線引きはどこで決まるのでしょうか。


憲法や法律の建前は、他人に危害を加えない限り、最大限個人の自由を尊重するという原則になっています(これはその個人が判断能力があるという前提です)。


もしそのような考えに立つならば、他人に危害を加えるわけではない髪型や服装などの外見を校則で規制することはできないと考えても良いと思います。


そこで例えば、ある中学校でA君が金髪でタトゥーを彫って登校し、同じクラスのBさんが「怖くて学校に行けなくなった」というケースがあったとしましょう。


A君の外見はBさんにとって恐怖心を与えていますが、それはあくまでもBさんの主観を基準にした判断です。


むしろ、個人の自由を尊重する考えに立てば、BさんこそA君の自由を尊重するように指導されなければならないかもしれません。


しかし、教育現場にあっては本当にそれでよいのかは議論の余地があるでしょう。


そして仮に、A君の外見は校則で規制すべき対象だというのであれば、「どこまでが規制されるべき外見で、どこまでは許される外見なのか」という「線引き」が必要になりますがこれは大変難しい判断となってしまいます。


学校運営に関わる教職員、保護者、そして生徒・学生たちが民主的に話し合い結論を導き出さねばなりません。


例えば荒れた学校でこのような議論がそもそもできるのかというような疑問もあるでしょう。


しかしこういう議論を通じてこそ「ブラック校則」をなくすことができるのではないでしょうか。


そしてこのような民主的な話し合いができるようになれば、その他の課題、例えば「いじめ」問題などに向けても話し合いの場が持ちやすくなると思います。

 

さて話をもとに戻しますが、教師用の生徒指導に関するガイドブックにあたる「生徒指導提要」(平成22年3月作成)が約10年ぶりに改訂されます。


「校則」に関する項目も記載されていることから、近年の「ブラック校則」見直しの動きを受けて、どのように変更されるのか注目されています。

 

 

つづく