前回の続きです。
これまで子供たちのギフテッドについて調べてみましたが、次は大人について考えてみましょう。
大人になってからギフテッドであることが判明するケースは少なくありません。
幼少期、周囲に才能を見逃されたまま大人になるギフテッドは意外と多いのです。
今回は、ギフテッドの大人の特徴について調べてみます。
これまでご紹介した通りギフテッドとは、生まれつき突出した才能を持つ人のことです。
しかし、単に「これができるからギフテッド」と明確な基準があるわけではありません。
知性が高い人、芸術性に優れている人、運動神経がいい人、独創性がある人など、ギフテッドの才能にはそれぞれ個性があるのです。
ギフテッドはまだまだ研究中の概念であり、完全には解明されていないことも多くあります。
そのため、幼少期は単なる「変わり者」として扱われていた人が、大人になってからギフテッドだとわかるケースも多いのです。
ギフテッドは個人によって才能が異なるため診断が難しく、発達障害と誤診されることも珍しくありません。
子どものころから突出した才能があった人や、周囲とうまく馴染めなかった人は、一度「自分がギフテッドの可能性」を考えてみてもいいかもしれません。
ギフテッドの可能性を感じたら、メンタルクリニックや大学で診断を受けることが可能です。
しかし診断を受けても、医師や担当者からは「ギフテッドの傾向があります」「ギフテッドに該当する可能性があります」などと言われるだけで「ギフテッドです」と明言はされないでしょう。
ギフテッドは、病気や疾患ではありません。
「生まれつきの特性」と捉えられているため、医学的な明確な診断は存在しないのです。
ギフテッドの大人は日常生活を送る中で「生きづらさ」を感じている人が多いですが、これは明確な診断がなく周囲から理解されにくいことも一因となっています。
ギフテッドの大人には、いくつか共通する行動的特徴が見られるようです。
まずは、代表的な特徴をチェックしてみましょう。
おしゃべりで早口
高い知性を持つギフテッドの大人は、語彙が豊富で次から次へと言葉が出てきます。
よって、おしゃべりが得意で、ついつい早口になってしまう人が多いのが特徴です。
ただし、おしゃべりには「考えて放つ言葉」と「反射的に言ってしまう言葉」とがあります。
反射的に周囲に同調しているだけ、もしくは考えなしに思いついたことを話しているだけでは、ギフテッドの特徴を満たしているとはいえません。
つづく