hayatouriの日記

はやとうり の独り言

もしあなたが飲食店を始めるとしたら  その6

 

昨日の続きです。

 

おまかせコースですね。

 

仮に15,000円コースとして、消費税込みで16,500円。

そこでお酒を何杯か飲んでいただくと、2万円に到達するように価格設定するのです。

当然ドリンク類もよく考えて価格設定しなければなりません。

ドリンク類は高級感があるような日本酒やワインを揃えるなどしてかなり単価を上げても大丈夫だと思います。

仮に社用や接待でお店を使ってもらえるようになると、客単価は相当上がってくるはずです。

もちろん16,500円は、一般にはそれなりに高級なお店になりますから、メニューに食材や仕入先などの準備も十分進めていく必要があります。

これを実現するための立地も研究する必要があります。

また、このような条件に当てはまる店舗を探し出す必要もあります。

このように見ていけば、ずいぶん自分の目標がわかりやすくなると思います。

「自分はいくら貰える?」と最初に考える事は何も恥ずかしいことではありません。

例えば銀行から融資を受けるとします。

経営目標として「地域に貢献できる」「皆さんに喜んでもらえる」など大きく構える自営業者の方も実は本当に多いのです。

しかし、融資をする銀行や保証協会はもっとシビアに見ています。

融資担当者は、そんな「甘言」で判断するわけではありません。

「利益を上げる」ことがまず第一目標なのです。

利益を上げるためのプランこそ重要です。

さて、これまで何回かにわたって飲食店経営について見てきました。

大事な事は、その店に対してどのようなプランを持っているのか、そしてどのようにしてそのプランを実現するのかということだと思います。

これは何も飲食店だけではありません。

その他の業態でも必ず必要で参考になる計算です。

そして最後は、なんとしてもそれをやり切るという事業主の意思の強さが必要です。

飲食業界は間違いなく参入しやすく、一方で脱落しやすい業界です。

大都市部では、5年の間に参入した半数のお店が撤退していくといいます。

競争に勝ち抜くために、技術の習得を始めいろいろ経営の勉強も必要になってきます。

実際、安定してお店を経営している方々にお聞きすると、もちろん料理や技術の向上を目指しています。

その一方で、デスクワークの時間をきちんととっているのも特徴的です。

常にいろんな経営指標をもとにプランを練っているわけです。

今回のブログ、かなり長くなってしまいましたが、飲食店の経営についてご紹介させていただきました。

あ、またチャンスがあれば1品のお料理ついての原価計算の仕方についてもご紹介できたらなと思います。

 

今回も、ブログにお付き合いいただき有難うございました。