昨日の続きです。
今ウクライナではこのような問題が起こっています。
例えば、ウクライナでは、中学3年生位の15歳の少年が、昼間学校に通い、夜間はドローンのパイロットとして戦争に加わっているという実態があります。
そうするとどうでしょう?
民間人と兵士との区別がつきにくくなっています。
そして、本人は意識せずとも少年が戦争に組み込まれている現実があります。
世界のインターネット環境では、敵味方以外でも、誰もが他国の情報に接続したり、攻撃をかけたりする国境の境のない戦争に形が変わってきているのです。
例えば今回のウクライナとロシアの戦争に関しても、開戦当初「アノニマス」というハッカー集団がロシアにインターネット攻撃をしかけたことが明らかになっています。
また、逆にロシアからのネットを使った攻撃もウクライナに行われていたと言われています。
そしてその攻撃者たちのほとんどは軍人ではないのです。
またAI搭載ドローンについても様々な意見が出ています。
AI搭載ドローンを禁止すべきか否かということです。
例えば、性能の良いAI搭載ドローンは、敵だけを攻撃することができます。
一方、性能の悪いAIドローンは敵だけではなく、民間施設を誤って攻撃したりすることも多々あります。
このことを取り上げて、高性能AI搭載ドローンこそ戦場では必要であるという意見もあります。
この点についても、国際的なルール作りが急がれています。
ところが日本の現状は、残念なことながらドローンやIT後進国と言われています。
このままのレベルでは、わが国は国際的なルール作りの土俵にすら乗れないという学者の意見もあります。
その点、ウクライナはかつてよりデジタル技術立国を目指してきた経過があります。
現在のロシアとの戦争で、最先端技術を駆使した戦い方ができている背景はそこにあります。
国内で先端技術力を高めていく事は大変大事なことですが、子供たちが将来ドローンやAIに翻弄されるようなことになってはいけません。
ましてや、知らない間に戦争に関わっているというような事態は避けなければなりません。
それには、今のうちに国際的なルールの決定が必要不可欠なのです。