昨日の続きです。
秋山さんは様々な難関を見事に突破しました。
そして今記者会見に望んでいるのです。
彼が乗り込むソユーズTMは、本体が50メートル総重量30トンで、打ち上げを2段ロケットを加えると80メートルほどの高さになります。
25階建てビルに匹敵する高さです。
ソユーズは見事に打ち上げ成功となりました。
秋山さん達は、地上と交信しながら様々なプロジェクトを映像生配信しました。
しかし、実際はほぼほぼ「宇宙酔い」に悩まされ続けたようです。
ソビエトクルーは「あんなに吐く奴は今まで見たことがない」と評価しています。
しかしTBSによる一連の番組は、「TBS宇宙プロジェクト『日本人初!宇宙へ』」と題し、テレビ・ラジオ双方で連日放送されました。
打ち上げ時、帰還時は長時間にわたる特別番組を放送し、全て生放送で模様を伝えました。
打ち上げ時の視聴率は36%もありました。
ソユーズTM-11が周回軌道に乗った後、生中継でツープ(ソ連宇宙飛行管制センター)にいた松永邦久さん(当時TBSアナウンサー)が呼びかけました。
すると、秋山さんは「これ、本番ですか?」と宇宙での第一声。
実は記念すべき第一声を他に考えていたのですが、問いかけに思わず反応してしまったという結果です。
秋山さんは乗組員兼ジャーナリストとして「日常」生活をリポートしています。
宇宙実験では、日本から持ち込んだカエルを無重力環境に置くとどうなるか?
扇子で扇いで移動できるか?
自らが被験者となり睡眠実験などが試みられました。
宇宙から見た北海道を「おいしそうな昆布にみえます」とも言っています。
最終的に、秋山さんの宇宙滞在時間は7日21時間54分40秒とされています。
何が災いし、何が幸いするか人生はわからないものです。
文字通り「人間万事塞翁が馬」です。
秋山さんが宇宙を飛んだのは48歳の時でした。
いくつになっても色々なことに興味を持つ事は大切だなぁと思います。