hayatouriの日記

はやとうり の独り言

「死に方がわからない」 その8

 

最近私に起こった出来事を紹介したいと思います。

 

これまで少しブログの中でも紹介しましたが、私には叔父が1人います。

 

91歳で実質20年ほど一人暮らしをしてきました。

 

妻は70歳の頃から認知症が悪化し、施設に入っています。

 

子はいません。

 

叔父は私が小さい頃は自分に子がいないので、ずいぶん可愛がってくれました。

 

しかし、姉である私の母が他界し、自分を除く姉妹全員がこの世を去りました。

 

私も最近「叔父に何かがあった時(病気になるとか)どうするのだろうか」と気になっていました。

 

甥や姪はいますが、今までの関係から、最終的には私が面倒を見なければいけないのではないかとうすうす考えていました。

 

もっと言えば、病気になったり亡くなった時などは家や財産等どうするつもりなのか真面目に1度は話を聞きたかったのです。

 

彼のパターンでいうと甥と姪も法定相続人になってしまいます。

 

もちろん、私は何も相続したいわけではありませんのでそのことも言っておきたいと思っていました。

 

生前にきちんとしておかなければ、後々厄介な問題が起こる可能性があります。

 

いろいろ考え5月の末に電話をしました。

 

すると、偶然にも叔父もこれからのことについて一度話をしたいと言うのです。

 

ついでに、体調を聞いたところ「それほどよくなく、6月1日に入院する予定である」との事でした。

 

なんというか「虫の知らせ」とでもいうのでしょうか、阿吽の呼吸でタイミングがあったのです。

 

私は何度か「虫の知らせ」らしきものを経験していますので、「またか」ととても不思議な気がしました。

 

叔父の声は以前ほどの艶も元気もないように思われました。

 

一旦電話を切ったのですが、その話しぶりが妙に力なく思えたので、妻と相談の結果急遽5月28日に訪問することにしました。

 

一人暮らしには広すぎる平屋です。

 

慌てて片付けたのかもしれませんが、思ったよりもきれいに生活をしているようです。

 

自宅までは、車で約1時間と少しかかるところです。

 

お久しぶりの挨拶もそこそこにして、単刀直入に話を切り出しました。

 

すると、叔父はある書類のコピーを大事そうに取り出してきました。

 

そこには「遺言公正証書」と書かれてありました。

 

叔父曰く・・・

 

「僕も実はずっと気になっていたのよ、自分が死んだら貴方達に迷惑をかけたくないと思い、こういうものを作ったのよ」

 

そして公正証書の内容について説明しはじめました。

 

つづく