昨日のブログで、江戸時代では、浅草が再生紙のメッカであったとお伝えしました。
実は、その技術が「浅草海苔」の形に生かされているとのことでしたね。
(あーまた脱線しそう!)😆
ここでリサイクルが出てきましたので、江戸時代のリサイクルはどうなっていたのかと思いっきり脱線をしたいと思います。
長屋シリーズもずいぶん長くなってきましたので、後々検索しやすいようにサブタイトルをつけるようにしました。
江戸の人たちはずいぶん物を大切にしました。
ある学者は「江戸は世界一のリサイクル都市」であったといいます。
たびたびブログの中に登場しますが、やはり落語にもリサイクルの世界が描かれています。
『紙屑屋』などはその典型ですね。
ちょっとあらすじをご紹介します。
熊さんの家の二階に居候の若旦那、おかみさんに迷惑がられます。
”居候三杯目にはそっと出し”どころではなく、一杯目からぶつぶつ嫌味を言われて肩身が狭い。
熊さんは若旦那に退屈しのぎ、暇つぶしにと紙屑屋の選り分けの働き口を世話をします。
屑を選り分け、出て来たものは珊瑚の五分珠でも宝石でもお札でももらっていいという話です。
楽で実入りもありそうだし、若旦那は紹介状を持って浮かれながら紙屑屋へ。
紙屑屋は人手がなく困っていたところなので、もう誰でもかまいません。
すぐに屑の選別の仕方を教えます。
紙屑屋ー「綺麗な白紙はこちらの籠、汚れたカラス紙はこちら、煙草の空き箱はセンコウ紙でここ、ミカンの皮は陳皮と言って唐辛子や薬の使い道があるのでこの籠へ、髪の毛はかもじや人形の髪になるのでここの籠に入れてください。
こんな風に調子をよく、♪白紙は白紙~、カラスはカラス~、センコウ紙はセンコウ紙~、陳皮は陳皮~、毛は毛~♪、とやってください」
早速、若旦那も「♪白紙は白紙~・・・」と選り分けを始めた。すぐに珊瑚の五分珠をゲットと思ったら梅干しの種。
そうこうするうち若旦那、ゴミの中から都々逸(どどいつ)の本を発見します。
紙屑の選別をするどころか、都々逸を歌いながら、お座敷の遊びの再現などをし始めます・・・
さて、あらすじの紹介はこれぐらいにしますが、ここにも江戸のリサイクルのやり方が登場しますね。
この長屋シリーズの最初の方でもご紹介しましたが、長屋のゴミ置き場には本当に「割れた茶碗」やリサイクルできないものしか出なかったのです。
次回は、江戸のリサイクルシステムが実際にどのように機能していたのかをご紹介していきたいと思います。
つづく