昨日の続きです。
いつでも入院の手続きはバタバタします。
最近は、入院直後に担当看護師さんが面談してくれたり、入院生活の基本を伝えてくれたりとずいぶん親切にしてくれます。
とりあえず入院中は一安心ということです。
入院中には妻が何回か面会に行ってくれました。
家の郵便物を整理したり、着替えを用意したり、結構な仕事量になります。
そして1ヵ月以上が経過し、7月28日に叔父は退院しました。
しかし、状態はそれほど目立って改善したわけではなく、自宅ではヘルパーさんの手助けを受ける必要があります。
要介護度が2となったことでヘルパーさんは週3回入ってくれることになりました。
また、自宅で手すりの設置等様々な改築が必要なこともわかりました。
ケアマネージャーさんはてきぱきと仕事こなしてくれました。
ちょっと前までは、自分で近所のスーパーへ買い物に行けましたが、この時の状態では少し無理みたいです。
とりあえずは、本人も頑張るということで様々な支援をしていただくことになりました。
これ以来、妻が時々電話連絡をしてくれていましたが、相変わらずの健康状態を口にしていたようです。
外来の診察は2ヶ月に一回となっていました。
そして、2回目の外来の予約は11月17日となったようで、その日は妻も立ち会う予定にしていました。
11月15日の朝、午前8時半に治療院に到着して、ほどなく私の携帯電話が鳴りました。
ぱっと見て知らない携帯電話からだったので出ませんでした。
しかし、同じ電話番号から二度三度と電話がかかってきたので、4回目に電話に出ることにしました。
「ハヤトウリさんですか?
和歌山市の救急隊ですが、先ほど◯◯さんが自宅の前で倒れておられたと通報があり、救急搬送しておりますが、心肺停止の状態です。
数分後に救急担当の医師から直接電話を差し上げますので、しばらく待機していて下さい」
との事でした。
驚きました!
こんな形で連絡があろうとは少しも想像していませんでした!
とりあえず、まず妻に連絡を入れると、出勤直前を捕まえることできました。
一旦出勤してしまうと、携帯を持たなくなるので連絡がつかなくなるところでした。
現在の状況をかいつまんで伝えて、和歌山日赤に行く準備をしてもらいたいと言いました。
さすがに妻もずいぶん驚いた様子でした。
ほどなく、医師から連絡が入りました。
「◯◯さんが救急搬送されたのですが、既に心肺停止の状態であったので、蘇生はしませんが、それでよろしいですか?」
これについては、「もうそのままで結構です」と返事をしました。
「それから◯◯さんとはご親戚なのですか?」
と、問われたので「甥になります」答えますと「あ〜鍼灸師をされている方ですね」と返事が来ました。
正直、この時なぜ私が鍼灸師をしているということを、日赤病院の救急外来担当医が知っているのか不思議でなりませんでした。
「急ぎ日赤のほうに来て欲しい」との要望があったので向かうことにしました。
とりあえず、仕事の三日間の予約者の方に急遽電話を入れ、予約をキャンセルしていただきました。
一旦自宅に戻り、妻と2人で和歌山日赤に向けて出発しましたが、事態の急展開に、まだ頭と気持ちの整理ができませんでした。
つづく