最近、皆さんはタクシーに乗られたことはありますか?
昔、大阪で住んでいた時に大阪駅前で客待ちをしているタクシーがずらっと並んでいるのをよく見ました。
自分もタクシー待ちの列に並び、とうとう順番が回ってきたときに行き場所を聞かれて答えました。
すると、ドライバーは「そこは近いから流しのタクシーを拾ってくれ」と言うのです。
長時間客待ちをして乗せたお客が比較的近距離で降りる場合はそんな風な気持ちになることもわかりますが、「ちょっとどうかなぁ?」と思った記憶があります。
俗にいう「乗車拒否」ですね。
確かに都市部では、流しのタクシーもたくさんありますから、手を挙げればほぼ止まってくれるありがたさもあります。
一方、都市部の繁華街などでは、客待ちのタクシーが道路の左車線を塞いで客待ちをする姿もよく見かけます。
私が治療で担当したドライバーさんがおられましたが、この方は有名な天然の湧水をタンクローリーに積んで、繁華街にある和食チェーン店に給水をして周る仕事をしていました。
どうやらそのチェーン店では、大阪の水道水でお料理をすることを避けておられるようで、それはそれで「良心的」なのかもしれません。
私も大阪暮らしの時は、飲料水は必ずペットボトルを買って飲んだり使ったりしていました。
このタンクローリードライバーにとって仕事の上で1番のトラブルになるのが、このタクシーの左車線の駐車だったようです。
要するに、店舗に横付けできないのです。
連日タクシーの運転手とのトラブルに巻き込まれたと話していました。
大阪に住んでいた時は、ほぼタクシーが捕まらなかったということはありませんでした。
一方で、現在私が住んでいるこの地域ではタクシーが少ないように思います。
無人のある駅前には、通常二台のタクシーが止まっていますが日曜にはタクシーは動かないようです。
まぁ、利用率が悪い地域にタクシーを配置しても、会社としての収益率は上がりませんからね。
ただ、路線バス等公共交通機関がどんどん廃止されていく中で、料金的に少しお高いと感じるかもしれませんが、タクシーの果たすべき役割は大きなものがあると思います。
今回は今話題になっているライドシェアの問題について少し掘り下げて考えてみたいと思います。
では、そもそも現在のタクシーの状況はどのようになっているのでしょうか?
簡単なことですが、タクシーが不足しているのは、そもそも運転手が足りないことが原因です。
タクシー会社で働くドライバーは今年2023年3月末時点で約23万2千人となっています。
2019年から約2割減少しています。
新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える人が増えて利用が少なくなり、中高年を中心に辞めるドライバーが増えました。
車は余っていても、運転手がいないというタクシー会社も数多くあるのです。
つづく