前回の続きです。
ところが、123便は横田基地に向けて着陸寸前であるにもかかわらず、なぜか北に進路を取るのです。
この時、ボイスレコーダーのやり取りで、相手は誰だかわかりませんが、機長は「このままでお願いします」と誰かに懇願しているのです。
ボイスレコーダーについて触れますが、公開されているボイスレコーダーのやりとりは修正されている可能性が非常に高いのですが、ここではそれについて詳しく触れません。
ただ、以前にもご紹介しましたが、キャビンレコーダーとフライトレコーダーは日本航空が持っているにもかかわらず、まだ公開されていないのです。
遺族がこれらを全公開せよと訴えた裁判が最高裁で審議されています。
今年中にも判決が出るだろうと言われていますが、日本航空23便の謎を解決する事は実は簡単です。
これらを公開するだけで良いのです。
話を進めましょう。
北に進路を変えた瞬間に機長は「これはもうダメかもしれないね」と弱気な発言をするのです。
では、誰が横田基地への着陸を阻止したのでしょうか?
現在の段階では、まだよくわかりません。
自衛隊かもわかりませんし、日本政府かもしれません。
ただ、この頃には、132便を追尾する自衛隊の戦闘機2機が住民たちに目撃されているのです。
一説によれば、機長は「このままでお願いします」と戦闘機パイロット達と交信していたのかもしれないと言われています。
123便は横田基地を前にして北西へ飛び去って行きました。
横田基地はその後13回も123便に呼びかけを行ったことが音声記録に残っています。
「自分で着陸を希望していたのに、基地が着陸許可を与えたのにいったいどこへ行こうというのか」と、横田基地は驚いたことでしょう。
とにかく、何らかの力が働いて、横田基地への着陸は許されなかったのです。
123便は大月上空で円を描いた後、北に向かって飛行します。
実は、この123便は御巣鷹の尾根に墜落する前、一度長野県側にコースをとっています。
そこには、広大なレタス畑があり、そこに不時着を試みようとした形跡があるのです。
それは地上からの目的証言がたくさんあります。
「竿で叩いたら落ちる位のところまで高度を下げていた」と言うのです。
しかし、農作業中の人が目に入ったのか、なんらかの指示や圧力があったのかどうか分かりませんが、なぜかまた北に進路取り直します。
そして、ついに日航123便は御巣鷹の尾根に墜落することになるのです。
つづく